合格・半径45分間・兵庫医療大学・看護学部

夢と希望を叶える為に、イチ浪を覚悟して何もかもに本気で取り組んだ人生の1チャプター。妥協も無く、結果有り気な言葉遊びも一切無く、心身ともに環境全てが全力を尽くしておられます。覚悟を決めて取り組む、という姿勢を親子とも理解している内容であります。中途半端な決断は一切無しッ!!

今回、私が伝えたいのは、合否寸前・半径45分間の受験生でしか感じるコトの出来ない心の動き。正に、その瞬間に迫りました。これから大学受験に迫る若き勇士達には、恐らく役立つ感覚でしょう。なんせ、合否を目の当たりにしようとする人間の心情を垣間見ることが出来るのですから。。。何かの役に立てて下さい。

※とっても特別な思いがあるので、只今、イチ年分の内容を思い出しながら、ノン・フィクション制作しているところです。

本人直筆ですので、是非とも御楽しみ下さいm( _ _ )m

合否・半径45分

とうとうこの日が来てしまった。

試験日からのこの一週間、自分の気持ちを保つのがとても大変だった。小論文を書かなければいけないという気持ちもあるが、気が付けば手を止めて、「あの問題何て答えたっけ。」と考え込んでしまっていることも何度かあった。

兵庫医療大学の入試案内に載っている合格者最低点を見て、「四割程しかなくても通ってる人いるんや。」と嬉しくなったが、次の瞬間「でも他の教科が八割とか取れとったんやろうな。私にはそんな自信ないわ。」と落ち込んだり、本当に感情の起伏が激しく、不安定な一週間を過ごした。

そして、いよいよ後一時間に迫った。

午前中にまさかの神戸常盤大学からの合格通知を頂いて、少し気持ちは楽になったが、インターネットで自分の番号を探している所を想像するだけで手が冷たくなって冷や汗が出てくる。今だって字を書きながら手が震えている。つくづく私は小心者であると自覚した。しかし、上がったり下がったりする感情の中でも、私はなるべく自分の番号が無い場合を想像するように心掛けてきた。

受けた人数も相当いたし、それで全てが終わる訳ではない。それに、あると思っていて、実際なかった時に受けるショックと、無いと思いながら見て、無かった時に受けるショックとでは衝撃の大きさが違い過ぎる。

完全に守りの姿勢である。

弱い奴と思われようが、この際、気になんてしてられない。文章を書いているうちに、残すところ、後十分程になった。結果はよくても悪くてもやっとこのドキドキから解法されると思うと何とも言いようのない気持ちになる。とにかく一つは合格を頂いたのだから、謙虚な気持ちでホームページに掲載されるのを待ちたい。ヤバいっす、ヤバいっす!!

午後三時、、、

兵庫医療大学の合格発表のはずが、ホームページにアクセス出来ない。何度やっても入れず、遂にデータベースエラーになってしまった。それから何度もページを更新したが相変わらずエラーのままだった。一時間が過ぎ緊張も薄くなってきて、だんだんイライラしてきて、「もうどっちでもいいから早く復旧して。」と思うようになった。合格不合格はそっちのけで、とにかくページにアクセス出来れば良かった。

二時間経つと、、、

待つのも限界だった。とうとう和田さんが直接電話を掛けたが、時に得るものもなく切った。「和田さんが帰るまでに合格が見れるのか」と不安に思い始めた頃、やっとホームページに繋がった。看護学部のリンクをクリックするとやっと出た。

「あ、出た。」

と和田さんが思わず声を大きくした。たくさん数字が並んでいる。いきなり自分の番号を探しに行く勇気はない。当たり障りのなさそうな再与野方と最後の方に目がいってた。徐々に自分の受験番号に近付いていく。

「ある。」

と思わず叫んでしまった。信じられなかった。完全に落ちたと思っていたので、和田さんと二人して叫びまわった。急いで母親に電話をした。母は「連絡ないからアカンかったんやと思ってた。帰ったら何て慰めてやったらいいのか考えとった。」と言っていた。合格が分かった今だから言える話だが、全くもって失礼な話である。祖父母にも言いに行くと、とても喜んでくれた。

まだ、兵庫県立大学の試験が残っているので、小論対策と面接練習に手を抜く事が出来ないが、「これでもう浪人卒業出来るんや、看護師になる道に手を掛けたんや。」と思うと肩の荷がおりたような、心のモヤが晴れたような気持ちだ。今日の合格を手にしたことで、自分の自信にもつながった。

改めて浪人して良かったと思えた瞬間だった。