入社して一年

2019年3月21日をもって,受験塾家庭教師の家庭教師としての生活も早1年が経ちましたが,この1年は,1年前に考えていたよりもずっと短く,ずっと楽しく,さらにずっと充実した日々となりました。

入社以前より,「ここしかない!」と心に決めた受験塾家庭教師で働けることは,まさに「待ちに待っていたこと」でした。よって,嫌々働くような状況は,もとより考えにはございませんでした。しかし,良い意味で期待を裏切られたといっても過言ではありません。なぜなら,期待していた基準,想像していた基準をはるかに超える事は当たり前。予想だにしなかった事が存在するのが当たり前。それが,受験塾家庭教師だったからです。

例えば,「残業はなし」「休日出勤なし」といいつつ,多少の残業や休日出勤が発生してしまうこと,これが社会人の通常です。これは,同時期に多種多様な業界へ就職していった友人たちが証明していることです。しかし,本当に「ない」のが受験塾家庭教師です。また,15時より勤務は開始ですが,指導や打ち合わせの時間以外は,原則として修得学習です。当然,勉強していることを何らかの形で証明する必要があると考えておりましたが,何もございません。

この点は,入社当初最も驚いたことの1つです。友人にこの事を話すと,「サボれるじゃん!」と言われます。その通りです。指導開始時間まで遊びに出ていても,バレることはありません。何より,社長自ら,「ゆっくりしてください!だらだらしてね!」とおっしゃる状況です。しかし,「サボれる」この発想自体が,受験塾家庭教師で働く私と,一般的な社会人をしている友人たちとの違いです。「サボる」とは,嫌なことから逃れることでしょう。

多くの友人たちにとって,お仕事は嫌なものであるため,「サボる」という発想が生じることは自然なことです。しかし,お仕事に対して,それが修得学習であっても,「嫌」という感情が一切生じないため,私には「サボる」という発想が生じません。とはいえ,就職をして1年が経った今,社長がおっしゃる「ゆっくりしてね」を徐々に上手く活用できるようになったこともまた,1つの変化です。

「ゆっくりする」これを,実質的にサボっていることに繋がると考えておりましたが,お仕事をする中で,サボるのではなく,むしろ,指導に向けてエネルギーを貯めるため,より効率的に修得学習を行うため,何より100%楽しく,そして元気にお仕事をするための「ゆっくり」と考えるようになりました。このような考え方は,一般企業には存在しないことでしょう。少しずつ,オンオフを切り替えることができるようになって以降,今まで以上に自分に余裕が持てていると実感しております。

大人になるにつれて,時間が経つのが早くなる。これは,よく言われることであり,私自身もそう感じる1人です。しかし,一般的に言われる,日々のルーティンをただ繰り返しているから早く感じているのではないでしょう。むしろ,休日の時間が早く過ぎ去る感覚と同じです。1日1日が,平日休日問わず常に楽しいものであるため,1週間が,1ヶ月がとても早く感じるのだと考えております。休日,「明日から仕事が嫌だ~」と言っている友人の傍ら,全くその感覚を理解できない私は,時に「おかしいのかな?」と,錯覚を起こしてしまいます。

社員が充実した日々を送ることができ,社員をひっぱる社長が,実感できる形で誰よりも社員を考え,誰よりも働いていらっしゃるからこそ,会社のために,お客様のために100%のことをしたいと考え,行動できるのだと考えております。

もちろん,単に楽なお仕事ではございません。受験塾家庭教師の家庭教師として恥じない指導を行い,サービスを提供するためには,自分自身に各科目を指導できるだけの知識が備わっているだけではなく,立ち居振る舞い,発言の1つ1つにも気を使いつつ,親しみやすさも必要もございます。また,様々なお客様がいらっしゃるため,してしまった対応や,対応しきれなかった事に反省,悔しさを感じること,伸びない生徒に,もっとああすれば・・・こうすれば・・・と,後から反省をすることは多々ございます。

成田 麻菜