大阪公立大学現代システム科学域。学校推薦型選抜【志望理由書】

「現代社会の諸問題に対する関心を含めて記載してください。」
 
大阪公立大学現代システム科学域知識情報システム学類に志願します。高校での探究活動から「(SDGs11)住み続けられるまちづくりを」を通して,住み良い地域社会の在り方について関心を持ち,当該活動を続けてまいりました。特に興味深い地域としては自身が生まれ育った神戸市の隣にある明石市です。これまでの活動を進めていく中で実際に,明石市に住みたい気持ちでいっぱいになりました。明石市では2011年までの十数年もの間,毎年のように約1000人ずつ人口が減っておりました。しかし泉房穂氏が市長になってからは,2012年から10年連続で人口を増やし,過去最高の総人口を20年振りに突破しています。その増加は未だ留まるところを知らない状況で,例年増加している,という現状が続いています。このように増加している背景を辿る中で,次のように調べがつきました。実際,明石市に住んでいる人達の多くは明石市に住み続ける傾向にあります。そこで幼少期を過ごし,中学校や高校そして大学へ進学するにつれて,出向いた先で様々なコミュニケーションをとります。友人をつくり恋人をつくり,結婚そして出産のため故郷に戻る,というような一連のムーブメントが自然と確立されています。実際ここ10年は,明石市に住んでいる人が他の地域に住んでいる人と結婚し,明石市で出産して子育てをするケースが決して珍しくありません。またその様子を静かに見ていた友人達ばかりか,メディアやインターネットから情報を得た人達もまた移り住んでいる,という実情がございます。これらを踏まえ,市長が実践するリーダーシップとなる「見えざる力(知恵)」によって引き起こされた効果が時間の経過と共に,子どもひとりひとり市民ひとりひとりを幸せにする,というかたちで発揮されています。その動きがさらに大きなものとなって,各地域で評価を得る,各地域から人を集める,といったかたちで現実的に周知され今の結果に繋がっています。これは2011年時点と2021年時点を比較する中で得られる客観的動向からその裏付けが具体性に富んでいる点で容易に確認できます。2015年9月15日に国連総会で採択された「持続可能な開発のための17の国際目標」よりも前から既に実践されていることで大変,興味深い点が数多く,当時からセンセーショナルなものであったに違いないためです。市長が実践するリーダーシップとなる「見えざる力(知恵)」により「(SDGs11)住み続けられるまちづくりを」となる目標を達成しようとする仕組みが存在する,といえます。私自身このようなムーブメントを起こせるような人間に成長すべく,多面的視点,倫理観,サステイナブル志向,これら3つの特性を養いつつ持続可能な社会の実現に貢献できるように,コミュニケーション能力,データ活用力,システム的思考力,領域横断的応用力,表現力,これら5つの力を培います。