日頃の学習:国語・古典【100%に限り無く近付ける】

古文

第1段階:古典学習の準備段階

古典文法について学習を行う。この段階においては、少なくとも活用の必要なもの、動詞・形容詞・形容動詞の活用について覚えるとともに、助動詞の意味と活用を覚える。注意点としては、これは文法を100%理解するということを目指してのことではなく、読解を行う際において文の構造をきちんと把握することができるようになることを目標としたものであるため、この段階においては決して深入りすることなく、上記内容をクリアしたらすぐに読解の学習へと進む。

第2段階:学校の授業の予習

学校の授業に先立って現代語訳の予習を行う。文をひとつひとつ自分なりに単語に区切って、品詞と単語の意味を適切に当てはめるという形で進める。その際にまず注意するべきは、各種単語の正体をできる限り明らかにしていくことである。例えば動詞であれば、意味だけではなく何行何活用の何形までをきちんと正確に分析して、訳を当てはめることが重要である。特に「給ふ」など終止形の形は同じでも活用の種類によって尊敬語か謙譲語か分かれるものもあるので注意が必要なものもある。特に重要なのが助動詞で、複数ある意味(例えば「べし」だと推量・意志・適当・当然・可能)のどれが適切かを文脈を踏まえて考えて当てはめていく。またその他助詞などについては随時文法書で調べて意味を当てはめる。また名詞や動詞の意味など単語レベルの内容については、随時きちんと辞書で調べて当てはめていく。この際になんとなくで適用してはいけない。きちんと文脈に沿った意味を適用して当てはめる。このときには必ず自分の頭で1度考えることが重要である。そしてその現代語訳に至った自身の考え方が適切であったか、またそうでなければ何が足りなかったのか、を授業で得た情報をもとに分析し、復習によって積み重ねることで解釈を行う力を鍛えることができる。また予習の段階で調べた単語などの情報についてはこの段階できちんと暗記まで済ませておくとより効果的である。

第3段階:学校の授業

学校の授業などで自分の分析と和訳が適切であるかどうかをひとつひとつ丁寧に確認していく。そして誤差があった場合については随時ノートに書き込んで、自分の訳との違いについて考える。なぜ先生の訳はこうなるのか、について考えて説明できるようになればクリア。また一見物語とは関係ないような内容についてもきちんと情報として控えておく。ちょっとしたわずかな内容が、今後初見の文を訳していく際のヒントになる可能性があるからである。例えば、女房は女性の召使いであると訳されることが多いので、身分の低い存在であるかのように誤解しがちであるが、彼女らは今で言うキャリアウーマンであり、またそもそも貴族の子女なので身分は高い。こういったいわゆる古典常識といった知識についてはちょっとした雑談レベルで話されることもよくあるので、すかさずメモしておき、復習の際にその都度覚えていくと有効な学習となる。

第4段階:復習

復習を行う際には、まずは白文を見て全て自力で現代語訳ができるか、文法構造について説明ができるか、について確認しながら音読をしていくことが効果的である。古文も言葉である以上、音読は非常に有効で、音読を繰り返してゆくと文章全体の構造を正確に理解しやすくなるだけでなく、一見意味の分からない文章でも内容を推測できるようになる。また音読を繰り返すことで古文の形が身につくので、助動詞についても接続を暗記しなくても文法問題に正確に対処できるようになる。以上の形で読解についての復習が終了したら次に該当範囲の問題練習を行う。問題を実際に解いてみて、正解と比較し、間違えていたら、その正解となる根拠について分析する。文章全体のどの部分に根拠があるのかを確認したうえで、該当部分に線を引き、再度文章全体を音読する。

その他:和歌の解釈

和歌はまず区切れがあることが多いので、どこで区切れているかをまずは確認する。区切れがあった場合、前半と後半で分けて解釈する。またその際にはまず単語に分けて直訳してみる。ここで意識するべきは、和歌は多くの情報や感情を31文字に詰め込んだものなので、解釈をする際には圧縮されたファイルを解凍するように、いろんな情報を補う必要がある。そこでヒントとなるのが、文脈や掛詞などである。文脈からは歌が読まれた場面、状況、登場人物の身分や様子、などの色んな情報が得られるので、それらを整理して歌の奥にある感情を把握することができる。また掛詞は特にその言葉に対して込められた意味が一番伝えたいことであることも多いので、掛詞を拾い忘れないように注意しなければならない。まずは予習の段階においてできる限り自力で解釈をしてみること、そして授業で適切にその誤差を埋めることが重要である。そのうえで復習を行い、解釈のパターンを積み重ねていく。和歌を詠む際には必ず何らかの意図がある。恋心を伝える、自慢をする、単に感動を相手に伝える、言いにくいことを和歌に乗せて遠回しに伝える、などこういったレベルまで解釈が及ぶようになると大学入試問題においても戦える。

その他②:現代語訳の際には省略を意識する

古文は基本的に主語などの重要な情報が省略されていることが多いので、本文を直訳しただけでは、誰の行動や台詞かが分からないこともよくある。このような状況に陥らないようにするには、省略されている情報を細かく正確に補うことが重要である。特に主語については必ず補って訳すという習慣を身につけるように意識して取り組み、授業において、自分が補った情報が適切かどうかの確認と修正を行って、自然に主語などの省略事項を補える力を鍛えてゆく。主語を取り違えたまま読解を進めた結果、実際の内容とはかけ離れた読解をしてしまうことがよく起こりうるので、特に注意したいところである。主語を補う際のヒントとしては、例えば敬語がある。尊敬語の主語であったり、謙譲語の対象であったりなど、敬意の主体をきちんと把握しておくと、主語を正確に判断するための一助となる。動詞に補助動詞の「給ふ」が着いていたら、その主体は尊敬語の対象であり、登場人物の中から皇族などの身分の高い者がその文の主語である、など判断の基準となる。

漢文

第1段階:予習

予習を行う段階においては、漢文句法に注意しながら本文をまずは書き下し文にし、そのうえで現代語訳を行う。白文を見て主語は何か、動詞は何かを意識して、そこに句法という要素を加味して書き下し文を作成する。
注意点①:漢文の分構造は基本的には英語に類似している。SV、SVO、SVO置き字(前置詞)O、など順序によって訳し方が決まっているので、文型をきちんと把握して分類しながら構造を分析して書き下し、現代語訳を行う。何となくで取り組むと定着しないので、分類することが重要。
注意点②:現代語訳の熟語の構成をヒントにする。例えば「読書」のように動詞を表す漢字は上につき、全体として動詞の意味となる。その一方で「英語」のように修飾語は名詞の前に着き、全体として名詞を表す熟語になる。この点については漢字検定の熟語の分類が参考になる。
注意点③:書き下し文を作成する際に調べた句法やその他文法事項についてはその都度ノートに書き込んでおき、その都度暗記を行う。学校の授業を受ける前に当該内容の暗記を済ませておくと授業自体も効果的に受けることができる。
注意点④:必ず漢字辞典を細かにひき、熟語や漢字について分からないものについてできる限り明らかにしておく。その際には単に辞書的な意味を当てはめるのではなく、漢字や熟語の語源にも注意し、文脈を考慮したうえでその場に適切な訳を考える。また作者や地名、書籍の名称などについてもきちんと調べておくと、背景知識が身につくのでお薦めである。そしてそれが解釈のヒントとなることもよくある。

第2段階:授業

学校の授業を受ける際には、宿題で行った書き下し文と現代語訳が正しいかどうかのチェックを丁寧に行いながら順次訂正を行う。板書や先生の発言内容を残らずノートにメモ書きをしておき、帰宅後の復習に備える。
注意点①:メモ書きをする際には板書の内容だけではなく、雑談レベルの発言内容についても、つぶさに記録しておくことが有効である。もちろん授業に全く関係ない内容についてはその必要もないが、授業内容に関連するものについては、今後の読解においてのヒントとなる可能性もあるし、また漢文における古典常識という面において知識を増やしてゆくことができるからである。注意点②:漢文については正確に書き下し文を作成することが重要であるが、書き下し文を作成した後の現代語訳については古文の知識に基づいて行うということについて意識をしておくことが重要である。
注意点③:予習の段階で考えた熟語や漢字の意味につき、それが文脈を踏まえた上で適切かどうかの検討を入念に行う。その際になぜ先生がそのような訳し方をしているのか、ということについて情報は漏れなくノートに記入しておき、自分の考え方との誤差を埋める。

第3段階:復習

復習については、まずは学校の授業を経て訂正した自己のノートについて改めてひとつひとつ検討を加えていく。漢文句法や漢字の意味などについて学校の授業で得た情報を頼りに、白文を書き下し文に、そして白文を現代語に訳するという作業を行う。そして正解の訳例と比較検討して、自分の書き下し文や現代語訳についての誤差を修正する。その際に、各文章において当該書き下し文と現代語訳になるという根拠を自分で説明できるかどうかの確認を行う。ここでできない部分があれば、文法書や漢字辞典を使用して根拠を探す。ひと通り自分で説明できるようになったら、後は現代語訳を頭に浮かべながら、白文を書き下し文の形で音読する。ひと通り現代語訳までできるようになれば、その次に該当範囲についての問題を解く。そしてその中で間違えたものについては、随時正解にいたる根拠を考え、自分の答案との誤差を修正しつつ必要な内容については随時ノートに加えてゆく。定期考査の前にはそのノートを見返すと全ての情報が集約されている、という状況が理想。

その他全体的な注意点

①句法を覚えることの重要性
漢文は一定分量の句法の暗記と積み重ねが読解力の基礎となるので、句法の暗記については最優先事項として定期的な復習を行う必要がある。そしてその際は、実際に手を動かして書き下し文を作成するという作業が必須である。決して黙読、音読だけで済ませてはいけない。送り仮名とか、置き字の判断などを見逃してしまうことがあり、いざ正確に書き下すことができなくなるからである。

kobun

乱高下を繰り返しつつ上昇気流に乗ります。

日頃よりお心遣い賜り誠に感謝感激です!!

中四国限定ぷっちょボールに歓喜の大騒ぎ。

お陰様で昨年の思い出話に花が咲きました。


既にステージは次なる一歩を踏み出す最中。

専ら予習型で進行し,学校教材で復習実施。

乱高下を繰り返しつつ上昇気流に乗ります。


受験塾家庭教師 和田 成博

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近場ウロウロ!,牧場からのボルダリングww

1日16時間程度の勉強量となるはずです。

この度はお心遣い賜り誠に感謝感激です!!

5月GWの涼やかな食後デザートに大喜び。

風呂上がりクールダウンに美味頂きました。

ここ3週間は精査と把握の積み重ねでした。

部活動引退と同時に無理を強いる戦略始動。

1日16時間程度の勉強量となるはずです。

受験塾家庭教師 和田成博

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毎週メルマガ20150508

【1・希望への道】連休大騒ぎでも数々の名所を回りたいので,我が家が実践している方法の1つとして,自宅から現地へ車で赴き,現地に到着すれば帰宅にスムーズな駐車場に放り込み,現地移動は全てタクシー,を実践。例えば午前中出発で,伏見稲荷,清水寺,三年坂,銀閣寺,金閣寺,嵐山,といった日帰り旅行が可能だ。

【2・おいしい話】真の学力とポジションと志望大学に相関性を植え付ける方法を教えます。大学入試センター過去問をベースとして時間を設定し挑戦し回答し言い訳無しの素点を見出し偏差値を算出する。過去問さえあれば即座に判定可能です(弊社オリジナル偏差値算出方法http://www.jyukenjyuku.jp/blog/?p=23289)。

【3・受験塾情報】私事で大変恐縮ですが私は当該ミーティングを欠席しました。この度は私抜きでスタッフ皆が一致団結し,力を合わせてくれたオカゲで実現することが出来ました。[毎月ミーティング20150507(1)業務委託契約の作成(2)風通しを良くする就業環境の構築(3)対応可能科目調査からの修得学習]

【□・毎日ブログ】
2015・05/07・毎月ミーティング20150507
2015・05/06・2015−2003私立中学校
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毎月ミーティング20150507

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★毎月ミーティング20150507★

【時間】 13:00 ー 15:00

【場所】 スターバックス西明石店

【議題】 (1)業務委託契約書の作成
(2)風通しを良くする就業環境の構築
(3)対応可能科目調査からの修得学習
(4)その他

【持参】 iPhone iPad keyboard

【参加】 自由

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2015−2003私立中学受験

灘中学校           28

甲陽学院中学校        31

関西学院中等部         9

白陵中学校          40

六甲中学校           9

岡山白陵中学校        19

岡山中学校           3

須磨学園中学校         1

淳心学院中学校        24

滝川中学校           3

甲南中学校           4

啓明学院中学校         6

神戸女学院中学部        8

親和女子中学校         3

甲南女子中学校         1

神戸国際中学校         1

三田学園中学校         7

武庫川女子大学附属中学校    5

神戸海星女子学院中学校     7

東大寺学園中学校        1

洛南高等学校附属中学校     2

同志社             1

立命館中学校          1

立命館宇治中学校        1

京都共栄学園中学校       1

関西大学北陽中学校       2

大阪桐蔭            1

高槻中学校           1

清風              1

四天王寺中学校         2

合計            223

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2016私立中学受験

灘中学校         3名
甲陽学院中学校      3名
白陵中学校        2名
六甲学院中学校      1名
岡山白陵中学校      1名
関西学院中等部      2名
淳心学院中学校      2名
須磨学園中学校      1名
滝川中学校        1名
甲南中学校        1名
神戸女学院中等部     1名
神戸海星女子学院中学校  2名

合計          20名

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日頃の学習:国語・現代文【100%に限り無く近付ける】

(1)予習 33%

① 文章に対して,なるほど,と考えが及ぶ程に何度も読み込む。

② ここで話が変わっている,と考えられるところに境目ラインを入れる。

③ 何故ここにラインが入るのか?,という説明付け理由付けを準備する。

④ 再度読み込んで違和感を微調整する。

⑤ 各ラインで仕切られた集合毎にテーマをつける。

⑥ 設問を行う。

ここでの作業は,単に正解を見付け出す,あるいは,正当性のある正解を導き出す,ということでは無く,自分なりの思考に基づき文章の意図を理解したうえで結論付ける,ということであり,あくまでも自分なりの正解を設定する,に留める。注意点としては,仮にここでの作業において完璧な正解を求めた思考に基づき導き出した正解であったとしても,これは完璧なものではない。どれだけ予習を頑張ったとしても当該科目の試験においては,33%程度の得点率を確保するにしか及ばない,ということを理解すべきである。

(2)授業 33%

① 板書を書き留める。

② 教鞭を書き留める。

③ 設問正誤を書き留める。

授業中にて実施される板書や教鞭が,当該科目の得点率を伸ばすうえで唯一の手掛かりとなる。とにかく書き留める,という姿勢を呈することに集中(没頭)し,出題者の一言一句を漏らすことなく書き留めることに専念する。この作業では,乱雑な状況でも,走り書きな状況でも,まとまり感の無い状況でも,決して構わない。なぜならば復習段階で見直す機会を得ることが出来る からだ。

授業中,きれいにノートの書き留める,ということを呈する者程,教鞭を聴き漏らす,復習をしたつもりでいる,予習をしたつもりでいる,といった諸行傾向の高さは否定出来ない。仮に,本人が自信をもって復習している,と確固たる意思表示を呈したとしても,その復習割合は限り無く低いことが挙げられる。

ここでの課題は,授業中の内容を取り零しの無いように如何に書き留めることが出来るか,である。書き留める率が高ければ高い程,当該科目の得点率も高くなる。ただ完璧な書き留める作業を呈したとしても,当該科目の試験においては、33%程度の得点率確保にしか及ばない,ということを理解すべきである。

(3)復習 33%

① 設問正誤を煮詰める。

② ピントを合わせ,馴染ませる。

授業で書き留めた設問における正誤認識については,自分の思考と学校の思考を比べる,という作業として考えを割り切る。注意点としては,自分の思考を呈し回答したものの,それが不正解であってたとしても不正解とは考えず,あくまでも出題者との見地の相違といった認識を宿している,と認識すべきである。また一方で,出題者の思考と自分の思考が一致し,そのうえで正解に達したとしても,自分の思考と出題者の思考が完璧に一致している,とは考え難い(偶然性の存在)。やはり上述による不正解時の認識を宿す必要性が同様に存在する。不正解だから不安ではなく,正解だから安心ではなく,正解不正解に関わらず,自分の思考が如何に出題者の思考と異なるか,あるいは,同様なのか,を考える必要がある(ピントを合わせ)。

なぜ自分の思考と出題者の思考で相違点や一致点が発生したのか,ということに着眼点を置き,その裏付けを明確にし続けることで全容解明に繋がる(馴染む)。しかしながら当該復習を完璧に行ったとしても,当該科目の試験においては、33%程度の得点率確保にしか及ばない,ということを理解すべきである。

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