第二種電気工事士???

第二種電気工事士、という資格を取得する為に日々邁進している高校1年生。その問題傾向が定期考査の範囲としても出題されていたにも関わらず前回の試験では赤点、さらに次なる試験で赤点を獲得してしまうと当該科目の単位を落としてしまう。翌日には肝心要なターニングポイントも控えており、言うなれば正に危機的状況であったのだ。親御様への許可申請が後手、後手の対応となってしまったことに終始反省しつつ、無謀な挑戦への一歩を踏み出す事を決意した。本日だけ特別だよ!!、という約束をして取り組んでいた。とは言っても親御様もそれを察知してか知らずか、状況如何な対応をとっていたコトは授業中に聞こえていた声の張りで勘付き、静かにご容赦下さっていた。

中高一貫の理科(物理的分野)や大学入試センター試験の物理1で、電機やら電子やらの範囲を勉強したコトもあり、工業高校らしい分野であったものの何とか上手い具合に繋げる自信があった。2時間という限られた猶予で行き着く事が出来た範囲は、大凡80%ないしは90%程度。そこまで行き着くことが出来た後にご本人の口から、最高に助かった!!、という感動の第一声。私にとっても私という存在の意味をこの度の衝動で見出すことが出来た。けれども、あまり良い事をした感覚は無い。

本来、自分自身の問題を自分自身で取り組まなければならない、という意欲を奪ってしまっている事に違い無いからだ。百害あって一利無し、というのは大袈裟かもしれないが少なくともご本人の為にはならない。甘さを生んでしまう。ただ1つ決定的に救いだった事は、赤点をとらなくて済む!!、という背に腹はかえられない状況を脱した、という事実。次に繋がる、と考えれば掴むうえで最小のリスクを掴んだのかもしれない。それは結果的に大きな効果を発揮することが出来る。感動の声と親御様の安堵感を頂く事が出来たのは幸いだったのだろう。