大きくなる前に、自己解決能力を養おう!!

記憶力と集中力といった多くの力を幅広く支えている陰の立役者的存在というものがあります。その存在とは、自己解決能力というものです。少なくとも私や受験塾家庭教師のスタッフ達は、理解認識しています。これは学生だけでなく多くの社会人達の成功成長に欠かせない特化した要素であると実感しています。

小学校低学年や幼少時代の子供の頃から自己解決能力を養う前提には、意識のうえで何を定着させておく必要があるのか?

道徳、倫理、秩序、約束、信頼、これらの意味の重さを言葉と行動で教えてあげる事から、まずは始まります。そうは言ってもなかなか普段の生活の中で身に付ける事が出来ませんので、家庭教師という立場を通じて言葉と行動で教えてまいります。

子供達にとって、受験塾家庭教師の捉え方とは?

和田先生ほんまに最悪や(受講生みんな)!!、和田先生めちゃめちゃオモロいな(受講生みんな)!!、和田先生はよ帰って下さい(ごく一部の医学部受験生)!!、という発言が時に彼等の口から発せられます。もちろん私は、子供達一人一人に応じたリアクションを欠かせません。言葉からしても分かるように彼等は彼等なりに気を遣っているようで絶対に一線を越えた発言はしません。それは、宿題を忘れてしまう重みであったり、出来るコトが出来なくなってしまった事実関係を伝える重みであったり、多くの発言が成し得る重みであったりを身を以て理解しているからです。そんな重みを子供ながらに抱いているのですから一瞬の息抜きも必要でしょう。我々は子供達にとって息抜きとストレスを兼ね備えた存在であり、彼等の人間的な土台を力強く鍛えていくうえで、大変重要な役割を果たしていると言えます。

自己解決能力をブラッシュアップさせていくには?

イチ例を挙げて簡単にお話しましょう!!「ほんなら確認テストしよか!?とりあえず20問あるから頑張ってみよか。合格点は満点な(笑)」この発言内容から考えてみることにしましょう。

(1)時間調査

時間の測り方を大きく区別すると2種類あります。それぞれに活用する順番やタイミング等の要素は当然の如く個々の受講生によって異なります。1つは制限時間を設定して取り組んでいく方法、もう1つは経過時間を測定していく方法があります。理解力や進度により状況に応じて判断し使い分けていく事が大切です。

(2)問題抽出

時間を測っている間も様々な情報を子供達から抽出する事が大切です。彼等は普段どのようにして取り組んでいるのか?、という疑問にさらなる疑問を与えてくれる良いキッカケとなります。そのような認識で家庭教師サイドは彼等に話し掛ける事なく黙々と様子を確認しながら要所、要所で発するアクセント(学力向上のヒント)を抽出します。集中して取り組んでいる子供達は目の色がまったく違います。だからこそ彼等自身で掴みきれていな無意識に起こる衝動を彼等に代わって私達が逃さず掴みとって、教えてあげる事が必要なのです。ただし、抽出した間違った問題を指摘する事はありません。これらの内容は、我々が抽出し指導の範疇でしっかりと学習させる要素として活用します。

(3)確認作業

最後に必ずやらなければいけないのが確認作業。一般的には回答解説によりパッパッと答え合わせを行っていくのが普通です。しかし、私はその前に発するべき言葉とやるべき行動を促します。

「全部あっているか確認してっ!!」「間違っているから見つけ出して直してっ!!」「よし!!これでオッケーッ( ̄□ ̄)/」

これら言葉の中には一連の流れが存在しています。ご覧頂いているように、子供達が回答解説を見る、という言葉が1つもありません。取り組んでいる問題の誤りや間違いを自分自身で指摘し、かつ、自分自身でその問題を改善に繋げる事が出来るように示唆致してまいります。自分の事を他人事として思わせないようにするのではなく、あくまでも自分の事を自分の事のように思わせる姿勢を身に付ける事が大切です。

(4)目的意識

分からない、からと言って簡単に教えてしまうと問題自体を理解しても考えるキッカケを完全に塞いでしまう事になります。問題集の問題というのは手間と時間を掛ければ必ず出来るようになります。ただし、自分でやっていこうとするキッカケを失えば、次なるキッカケを得るまで養うことは出来ません。子供達の状況をスレスレまで把握し、子供達に対して自分自身で問題解決に臨ませるコントロールを行うことが大切であります。受験塾家庭教師という存在は勉強を教えるだけではなく、子供達にとって大きな成長を遂げさせていく事が出来る存在であるべきだと私は、常々考えています。

短気は損気であります。結果にコダワル事は大変、大切なことなのですが急いではいけません。子供達は周囲の環境が焦らなければ自分勝手に大きく個性的に育ってまいりますし、影響を及ぼせば及ぼす程に大きく育っていきます。自分の思い通りにいかないのが、子供だと思って接する必要があり、またそれが子供達の醍醐味です。しかしながら冒頭でもお話したように道徳、倫理、秩序、約束、信頼を教える事は、自然なかたちで規正してやらなければいけません。世の中に出て、最も大切なものになるはずですから、今、理解出来なくても5年後、10年後に理解してくれれば良いじゃないですかぁ〜っ(笑)