合格率20%でも岡山白陵中学校の合格を捥ぎ取る(7)

希望への道 2012・07/15 ー 2012・08/14

【算数】

(現状と今後の対策)

授業中の学習・宿題ともによく頑張って取り組めていますが、時々気が抜けているのではないかと思う瞬間が何度かありました。授業中でもふとした瞬間に気持ちが抜けるのか、座って取り組む姿勢が悪くなっていたり、図を描かずに解こうとするなど少し解答に取り組む際に適当な態度で取り組んでいたりなどということが時々見られました。もちろんその都度注意してその場で改善できていますが、ふと集中力が途切れる瞬間があります。受験に向けての気持ちについてまだまだ甘いところがあるように思います。わずか1点で合否が分かれるようなぎりぎりの勝負を今後も行っていかなければいけないという状況の中で、気持ちの面での甘さは命取りになりかねませんので、今後このような甘さは完全に排除していかなければなりません。特に最近は知識の面ではだいぶ多くの内容を身につけることができてきていますので、今後の学習においてはそれを利用して応用させていく内容が中心となります。新しいことを覚えるという学習もまだまだ必要ですが、それ以上に難易度の高い問題に当たった際に自分の力で考えて解答に到達するという思考力を鍛えていくことが重要です。今後の学習指導においては特に白陵中学の2次の過去問を中心に使用して、考える力を鍛えていきますが、その学習を通して特に記述面を中心に甘さを完全に排除するという姿勢で取り組んでもらいます。そしてその作業を通じて全体的に気持ちの甘さを払拭することについても目標のひとつとして学習指導を行っていきます。

(授業内容と今後の予定)

今月も新たな知識のインプットと過去問を使用した問題練習を中心に学習しました。白陵1次の過去問については平成23年度と平成17年度の2年分を除いてひと通り取り組めています。間違えた部分の復習についてはまだまだ残っていますが、間違えた内容についてひとつひとつ順調に克服できています。今後もこの調子で進めていきましょう。ただその一方で一度終了した過去問について満点を獲ることがなかなかできていないようです。少し復習の面で改善するべき内容があるように思います。単に解き方を覚えるのではなく、そこには必ず理解を挟まなければ一度身に付けた内容についても忘れてしまいますし、また応用がなかなかできません。まだ自分の知識を応用させて考えていくという力が充分ではありません。また姿勢という面でもこれから鍛えていく必要があります。今後の学習指導においては出来る限り「考える」という内容を重視していきます。それも例えば割合の複合問題や割合・相似をもとにした求積、倍数・約数をもとにした抽象的な数の問題など苦手な内容を中心にして考える機会を増やしていきたいと考えています。まだまだ覚えるべき内容も残っていますし、やることもたくさんありますが、その場その場できちんと消化できているので頑張って乗り越えていきましょう。

【国語】

先月同様今月も『本文中から答えと思われる箇所を探し出し、要点部分に線を引き、それを答えの欄に書く。決して見当違いなものではないが、答えではない。本文の前半にあるキーワードを素通りし、後半のキーワードがまとめて書かれている場所が、無条件で答えだと思う』これらの悪い癖を払しょくすべく、さまざまなジャンルの文章問題にチャレンジしていただきました。なかには公立高校の1.2年生のまとめにあたる参考書の文章問題や、他の私立中学過去問も含まれていました。この一カ月、本人に「質問文が聞いていることは何なのか?」「その答えが具体的に載っているのは文章中のどこなのか?」「決して文章の後半ばかりに答えは載っていない」など、繰り返しアドバイスして参りました。また問題文と自分の答えを、答え合わせの前に1分間見直させ、問いと自分の答えの記述が食い違っていないか、字数の条件は守られているか、「誰の行動」「誰の心情」といった主語述語を明確にして記述をおこなっているか等を、確認してもらいました。すると今まで以上に良い正解率で、白陵の過去問題を仕上げることができました。本人にもそれが分かるらしく、問題をしていて手ごたえを感じていたと、感想を言ってくれました。それに、記述するときに今まで以上に問題の質問文を気にし、具体的に書かれている箇所を探したとも聞き、大変嬉しく思いました。実際答え合わせをしてみると、先月と変わって答えがしっかりと書かれ、質問文を踏まえた箇所を選んで書かれているのがわかります。正確に答え同様の答えを書くことは、かなり難しいことですが、その一歩手前までかけるようになっています。これは本人がていねいに文章を追いかけた結果です。最後の詰めまでいかなくても充分点数になります。満点がもらえずとも、答えの趣旨に合わせてかかれた一歩手前の答えは、実際の入試で充分に加点してもらえるのです。

今後もさらなる読解力向上のために、さまざまなジャンルの文章問題を、好き嫌いなくしっかりと解いていってもらいます。と、同時に宿題でも見受けられることですが、答えに空欄を作らないことを、今月の目標にしていただきます。といいますのも、国語の問題は一つの文章から問題を作るため、全ての問題は関わりを持ちつながっています。ですから、ある問題を丁寧に考えることは、他の問題を考えることにもつながります。そのため、わからない問題でも分かることはきちんと書きこんでほしいのです。時折答え合わせの時に「ああ、ここ、書いとけばよかった」とか「文字数が少ないから、答えはちがうと思って、書かなかった」などど、実にもったいない事を言ってくれます。空欄のままでは確実に0点ですが、書きこみをして趣旨にあっていれば、加点してくれるチャンスです。分からないながら書いていた答えがそのまま正解ということも珍しいことではありません。決してあきらめず最後まで空欄を埋める努力を重ねることを癖づけてもらいます。また今月も漢字の暗記(中学1~2年生レベルを)を引き続き暗記してもらいます。難しい漢字が多く、何度か暗記のやり直しを命じることもありますが、辛抱強く頑張ってくれているのでうれしいです。また今月から四字熟語の暗記が始まりました。暗記に時間がかかって大変ですが、大変訳に立ちますので、今後も頑張って暗記を行って頂きます。

【理科】

じりじりと照りつける夏の日差しに、学習も捗らない日々が続いていることと思います。夏休み始めに立てたであろう学習計画も、どうしても中弛みしがちな時期に差し掛かってはいますが、持ち前の粘り強さと豪快さで、残り少ない日にちを有意義に過ごしてもらいたいものです。

さて今回の学習内容です。毎回行っている緑のテキストを利用した小テストも、毎回ほぼ満点を取るような準備が出来ています。最初の頃はテスト前に覚える時間を「もう少し欲しい」ということがありましたが、最近はすんなりテストから始めることが出来ています。地層・地震・天気・湿度など細かく覚えておかねばならないところが多い単元ばかりではありましたが、よく出来ていました。ちょうど二周をこなしたところですので、一旦お休みし、次は青のテキストを小テストに使って物理・化学分野の基本事項を確認していきたいと考えております。今回はテストのやり直し、過去受けられたテストの見直し、新しく準備した問題集(きんきの中入)の三本柱で進めていきました。まずは直近のテストのやり直しについてです。月と地球の単元では、親御様もおっしゃられておりましたように、あれこれこんがらがって覚えてしまっている部分が見られました。それらの説明を聞くことで、納得することが出来たようです。ここでは必ず太陽・地球・月の位置関係を図示し、その図を見ながら考えるように指導しています。日周・年周運動についても同様に取り組むように指導しました。その他天気図と台風、水溶液と中和のところに関しては、数値を間違えて覚えてしまっていてミスをしたり、知識があるにも関わらず問題の大切なキーワードをを読み落としたりしての失点などが見られました。比較的得意な振り子の運動に関しても、後半の問題にどう応用するべきかが閃かないというところが見られました。それぞれどう思考を重ねていくか、について説明・指導しています。過去の問題に関しては解いて丸付け・やり直しまでを宿題にしています。やり直しの際、答えを見てもわからなかったものだけ説明をしていますが、それらの中でも正しく読めていなかっただけという失点が幾つかありますので、この辺りの精度を上げていくことが今後の課題となります。きんきの中入のテキストですが、まずはてこ・滑車などの力学の単元を実施しました。この単元は比較的順調にこなすことが出来ています。途中から回路と電流の単元に入りましたが、実際に回路を考えて書くことが今ひとつ苦手なようです。ここは入試でもよく出題されるところですので、ひと通り終えたあと再度確認する予定でいます。

(今後の対策および予定項目)

緑のテキストが一段落したことを受けて、青のテキストを小テストに使用していきます。またきんきの中入のテキストを主教材として9月いっぱいまでには一周を終える予定でいます。過去問や過去のテストなども上手に利用しながら、得意分野の精度アップ、苦手分野の克服に時間を使いたいと考えております。

【岡山白陵中学校・岡山白陵高等学校:http://www.okahaku.ed.jp