合格率20%でも岡山白陵中学校の合格を捥ぎ取る(6)

希望への道 2012・06/15 ー 2012・07/14

【算数】

(現状と今後の対策)

授業中の学習については非常によく頑張っています。また宿題についてもよく頑張れていますが、問題に取り組む姿勢を見ていると、少しだれてきているような部分が見られます。時間を計って問題を解くというような場合には計算間違いもほとんどしなくなりましたが、ただ単に問題を解くという段階においては、計算間違いがまだまだ見られますし、問題の読み間違い等も宿題に段階でときどき見られます。今後の学習を行うにあたって、少し気持ちを引き締める必要があるように思います。今後の学習指導においてはテスト形式の問題練習と過去問を中心に行います。実際に合格できるかもしれないという気持ちを自分の中で持つことが、学習に向けての一番の動機になるようなので、今後はまず自信をつけること、そしてそのために必要なことをやるということを目標にして学習指導を行います。1度宿題で解いてもらっていた白陵の過去問で1次・2次の合計点を計算した際に合格最低点に届きそうなことがありましたが、このときだいぶ気持ちが高ぶっているようでしたので、今後も目に見える形で点数化するという作業を入れながら先へと進めます。

(授業内容と今後の予定)

今月は白陵の過去問について平成元年までの1次の問題を全て解きました。各年度においてまだまだ満点とはいかず、2ー3問の間違いがあります。この直しについては夏休み期間中に行いますが、今回のこの作業を通して彼女の苦手な範囲がだいぶ浮き彫りになってきました。今後とも学習指導においてはこの範囲について重点的に基礎から学習指導を行いつつ、同範囲の問題について応用問題にてアウトプットの練習を行います。またこの内容については既に開始しています。今月は倍数・約数などの整数問題、円の面積をからめた図形の問題について学習しました。特に整数の問題についてはだいぶ穴がありました。もちろん単に公約数や公倍数を求めるような問題についてはできていますが、それを使うまでに何か別の数を足したり、線分図をかく必要があるような問題についてはほとんどできていませんでした。特に受験生が苦手とする範囲でもあるのですが、彼女にとってもだいぶ苦手な範囲であったようです。また図形の問題については、基本的なものについてはよくできていましたが、等積移動や補助線をひいて変形させるものについてはだいぶ苦手のようでした。両範囲とも基礎を身につけてだいぶできるようになりましたが、今後も問題練習による復習を応用力を身につける作業は必要です。今後の学習指導においてはすでに済んだ範囲の問題については問題練習という形でタイミングを見計らいながら毎回行っていきます。特にこの夏休みの過ごし方がとても重要です。頑張っていきましょう。

【国語】

今月は先月同様に、読解力の向上並びに問題点の改善に努めて頂きました。先月報告書に『以前説明したとおりに本文中から答えと思われる箇所を探し出し、きちんと要点部分に線を引き、それを答えの欄に書く。決して見当違いなものではないが、答えではない』と書かせていただきましたが、今月いっぱい指導をしていて、中々その癖が直らないことがわかりました。どうしても本文の前半にあるキーワードにあたる箇所を素通りし、後半のキーワードが書かれている場所が無条件で答えだと思うのです。そこに根拠はなく、後半の方がまとめで大切だと考えるようです。この考え方は間違いで、点数を下げる考え方であると、本人が宿題をするときにどれだけ意識して答えを記述していこうと思うか、意識改善から進めたいと考えています。また問題文と自分の答えを、答え合わせの前に1分間見直させ、問いと自分の答えの記述が食い違っていないか、字数の条件は守られているか、「誰の行動」「誰の心情」といった主語述語を明確にして記述をおこなっているか等、確認してもらうようにしています。そうすることで、事前に自分でミスを発見することができますし、記述に関して自己の中で確認するルールが出来上がります。このような点数アップにつながるルールをしっかり持って、確実に確認していける子が高得点を出しているのだと考えます。今は無自覚ですが、これ以外にも自己流のたくさんのルールを作り、確実に点数がもらえる答えが書けるよう指導を行います。

また今月は先月よりも多くの問題を宿題にさせて頂き、解説を行わせていただきました。難しい問題にも好き嫌いなく解いていってくれる姿勢は感心致します。間違えた問題には時間を区切り、書きこみと、下書きを行ってもらいます。はっきり分かっている事を下書きで書いておくことで、部分点を確実に自分のものにできます。一点を争う入試では大切なことです。また書きだしてくれた書きこみや下書きから、どこまで文章を理解して解いていっているのか、こちらもしっかりと把握することが出来ます。今月は時間をかけて、この二点の事を重点的に教え込んでいく予定です。さらに今月から漢字の暗記(中学1~2年生レベルを)を引き続き暗記してもらいます。難しい漢字も多くありますが、一生懸命覚えてくれているので、大変素晴らしいです。あと先月で同音異字は終了し、四字熟語の暗記が始まりました。四字熟語は私が意味を読み上げ、その意味の四字熟語を書くと言う方法ですが、難しいらしく苦戦しています。しかし慣れれば多くの意味を理解することが出来るようになります。最近の読解文の中には四字熟語を効果的に使って、文章を説明しているものがいくつもあります。今後の頑張りに期待をしています。また慣用句(体のパーツに関するもの)も苦戦しながら頑張ってくれていますのでこの調子で頑張っていただきたいです。

あともう一つ。最近多々授業中に眠くなることがあります。頑張って起きようとしてくれていますが、ぼーっとしてしまっては、せっかくの説明を聞き逃してしまいます。暑くなってきて体力が続かない時もあるかもしれませんが、しっかり睡眠をとって頑張ってほしいです。

【理科】

(授業中の様子、実施事項および問題点など)

湿度も気温ともに日に日に上がっており、過ごし辛い日々が続いております。夏休みも目前に迫り、気分も高揚し学習に集中しづらい毎日ではありますが、それは他人も同じ。ここを乗り切れば自分だけのゴールがあります。ライバルたちとの競争も意識しつつ、自分の限界へと挑戦してもらいたいものです。

さて今回の学習内容です。毎回実施している緑のテキストでの小テストですが、ここのところの高正答率をキープできていました。月の動き、星座と星の名前、流水の働き、地層の単元でしたが、9割以上正しく覚えられていました。この辺りはまずは暗記した上で初めて問題に向かうことが出来る、という単元ですので、ひと通りの知識はもれなく身につけて欲しいところです。前回同様に過去問にも取り組んでまいりました。相似を利用しての月と地球の距離を求める問題では、相似を利用するというところから思いつかなかったようでした。与えられている数値などをどう利用するか、というところを自分の持っている知識と照らし合わせながら考えることが出来るように、説明をしていきました。てんびんを利用した、重心とモビールのバランスを考える問題では、あれこれ試行錯誤しながら解き進めることが出来ていました。解いたあとに当てはめて正しいかどうかを考える時と、それを疎かにする時とがあるので、常にたしかめは行うように指導しました。日光と光合成量の問題のところでは、問題と表とを組み合わせながら解かねばならないものでしたが、比較的すんなりと解けていました。また同様の生物分野の問題で、蛹と成長条件を扱った問題でも、最後の何が起こっているのか考察する問題は手が出ていませんでしたが、そこに至るまでの問題はよく解けていました。炭酸ナトリウムの分解や、水の凝固・沸騰に関する問題で出された、「数値を上手に読み解いて問題に取り組む」タイプの出題では、前月同様まだまだ不慣れなところが見られました。何が与えられているのか、それにより何がわかるのか、ではそれをどう使えば良いのか、の3ステップを身につけてもらわねばなりませんが、芽吹くにはもうしばらく時間が必要なようです。

(今後の対策および予定項目)

これまで通り緑のテキストを毎回の小テストに、青のテキストを基本的なことのおさらいに、そして過去問題集を実戦的な思考の積み重ねの練習にと利用していきます。およそ月毎に受けられているテスト問題も上手に利用して、さらなる地力のアップへと取り組んでまいります。今はまだ頭の中に様々な知識がドロドロに溶けている状態で、一つ一つ関連性を持って形作られるにはもう少し時間が必要ですが、良いテンポで進んでいます。いままで話をしていてピンとこなかったようなところも、「こんなような気がする」と答えに近づけるようになってきています。過去問を使用し始めて、若干取り組み方も真剣さが増してきたように見えます。理科は出題される単元によって得点の浮き沈みの激しい科目ではありますが、どこを出されても適切に対応できるように準備をしてまいりたいと思います。

【岡山白陵中学校・岡山白陵高等学校:http://www.okahaku.ed.jp