トツゲキ人生「封筒」

さらに勢いは留まるところを知らない。前々から手を付けたかった発送経費の節約を進めるべく、お客様へ毎月送付させて頂いている書類群の見直し、に着手にすることにした。創意工夫さえすれば節約出来る部分をさらに節約することが出来るはずだ。如何なる発送物もお客様に一刻も早くお届けするコトを目的に、元来よりクロネコヤマト速達便を利用していた。けれども、この機会に1つ1つ精査してみることにした。とにかく疑問に思ったコトに対してキチンと答えを出し、そして改善改良を試みることにしたのだ。そこで上がったのが次の3つの問題である。普通郵便でも原則即翌発送が実現出来るのではないか、伝票準備の手間暇を送り元が負わなくても良いのではないか、郷に居れば郷に従えば大きな効果があるではないか、というものだ。

まずは原則即翌発送の問題解決を図る為に、タイムラインをとにかく精査したうえで普通郵便でも即翌発送が出来る時間帯を絞り込んだ。すると、あるタイミングまでに最寄りの郵便局へ直依頼すれば実現することが出来ると気付いたのだ。これにはさすがに驚いた。灯台下暗し、とは正にこの事だっただろう。原則即翌発送を実現した状態で、いきなり送料50%削減が実現出来たのだから無理も無い。こんなにも簡単に経費が節約出来るとは思ってもみなかった。これは大きな反省である。

次に発送に掛かる手間隙の問題解決を図る為に、作業に要する時間をーから十まで計測することにした。宛名書き、伝票明記、バーコード貼り、糊付け、これらの小さな作業が連発する。発送物が1つや2つなら未だしも、数十通、数百通ともなれば時間も労力も大きく要する。宛名書き、糊付け、だけなら郵便物を作るうえでは基本作業と考えることが出来る。作業後は最寄りの郵便局にドサッと出せば、郵便局の方が切手を貼って自動的に出してくれる。要するに郵便局を利用した場合、労力の軽減に繋がるのは必至。それに比べて、クロネコヤマト速達便では、伝票明記とバーコード貼りで余分に手をとられる。この作業が節約されただけで経費の節約に繋がる。まらこれは同時に効率化という副産物を生み出してくれた。人件費に当てはめて具体的に算出してみたところコレまた驚きだ。軽作業に掛かる人件費を40%も削減することが出来る事実が存在するのだ。これまた大きな反省である。

最後により一層大きな効果的な節約を図る為に、郷に居れば郷に従う作戦を敢行した。とにかく郵便局に通い詰める回数を増やして、郵便局の方々と仲良くなる必要があったからだ(この作戦は本当に正解!!)。そこで得られた情報を元に発送物に関する情報を導き出せば、必ず大きな節約に繋がると信じていた。予想は正に的中した。g単位、mm単位の微調整に始まり、ノリの貼る場所や量、中に入れる紙面の枚数に至るまで拘った。少しでも軽くする為、封筒の材質も吟味。紙面1枚増やす為にわざわざオーダーメイドで封筒を作ってやった。10分の1g単位への挑戦が実を結び、定形内郵便80円を実現することが出来た。 郷に居て郷に従えば、良い事が自ずと集まってくるものである。

これらの結果、60円掛かっていた消耗費が30円で済み、200円掛かっていた送料が80円で済み、3分掛かっていた手間隙が1分50秒で済み、3分後に届けていた発送物が1分50秒後にお客様の手に届くように手配することが出来る。1通あたりという状況での改善改良であるから驚きだ。軽作業に掛かる人件費も抑え、作業スピードの効率化という副産物的な効果を手に入れた。学習指導プロセスが仕上がりご提案書作成を経て、お客様への発送を完了させるまでに要する時間は、たったの15分程度にしか過ぎない。ちょっとした事でも全力を尽くして拘りもってやれば、想像もつかない程に大きな効果へと結び付くものだ。