合格率20%でも岡山白陵中学校の合格を捥ぎ取る(4)

希望への道 2012/04/15 ー 2012/05/14

【算数】

(現状と今後の対策)

授業中の学習については非常によく頑張っています。また宿題についてもきちんと取り組めていますが、暗記については完璧ではないことが時々みられました。特に少し前のものについては、だいぶ忘れていることがありました。暗記自体は本当によく覚えられているときと、あまり覚えられていないときがあり、その差はだいぶ大きいところです。おそらく今後の定期考査についてはこれまでの学習内容についても復習という形でテスト範囲に入ることが予想されますので、今後の学習指導ではこれまでの内容の復習についても力を入れていく必要があるので、毎回覚える内容が増えてゆきます。頑張って覚えていきましょう。

(今月の学習内容と今後の予定)

英語は中間考査の範囲について先取りで学習を行いました。文法の内容としては受動態と現在完了が中心になりました。両範囲ともに教科書に例文として掲載されているような内容のものについてはよく覚えられていますが、違う問われ方をされるとまだまだ混乱することがよく見られます。特に受動態の範囲において、「Be動詞+過去分詞」ということは覚えており、その英作についてもきちんとできていますが、受動態の文章が並ぶ中に受動態ではない文章をいくつか混ぜてみるとそのまま引っかかり、受動態の文章と同じ形で書いてしまうというような間違いがよく見られます。まだまだ理解よりもその場の暗記に頼った学習になっているところがあります。今後の学習においては、上で申し上げましたようにこれまでの内容の復習を織り交ぜて進めていきますが、その際、色んな範囲についての英作をその場その場で行うという形で進めます。普段やっているような英作練習をこれまでの復習にも広げ、より「考える」という作業に集中した形をとって進めてゆきます。その場その場では本当に一生懸命取り組んでいるので、今後さらに考える力を鍛えることができるでしょう。

数学も同様に中間考査の範囲について、教科書の例題・練習問題・節末問題・ワークの問題をほぼひと通り通しました。大半はよくできていましたが、特にワークの範囲においてまだまだ穴があります。それも他のところでは出来ていたにもかかわらず、この問題ではできていないというような内容が目立ちました。数学においても「考える」作業がまだまだ必要のようです。ただ解き方を覚え、そしてそれを思い出すというような学習からもう1歩先へと進んで、問題を見て分かっている情報から「考えて」解答へと繋げる学習が今後より必要となってきます。その一方で単に覚える内容については以前よりもよくできるようになっています。今後の学習については応用力が必要なので、今後の学習指導については量よりもひとつひとつの内容を重視した形の学習指導を行います。具体的には授業にも宿題にも、少し難しめの問題について少し時間をかけて考えてもらうという作業を取り入れていきます。上向きの兆しが見えますので、ここで今以上にレベルアップができるように頑張っていきましょう。

【国語】

今月は今まで頑張って解いていってもらっていました、参考書の『下』のシリーズに入ってまいります。形式は今まで同様中学受験のための基礎能力構築を目的とした内容ですが、『下』シリーズは今まで以上にテーマが難解なものになり、内容理解が正確か、自己の考え方は作者の意図するものと同じかなど、細部に言及する問題が入ってまいります。『上』シリーズを最初に始めた頃とは見違えるように、文章の内容を読み理解することができるようになった今、問題が仕掛けてくる質問内容にも、しっかりと落ち着いて答えられるようになっていると思います。

といいますのも、『上』の最後の総合問題の中にある難易度の高い説明文の回答率が80%以上だったからです。決して問題は簡単ではなく、むしろ出題傾向的には瑞葵ちゃんが得意とは言い難い、選択問題、要約80文字、指示語の説明、文章構成の順序、形式段落並び変え、など全てを含むものでした。しかし問題の解答をチェックする前に、本文の文章に多くの横線を入れているのを見せてもらったときに、私は高得点を出すことがうすうすわかっていました。それは何より問題のページに現れていた、横線=要点線の多さからです。先月から「要点」を書く際への文章構成を鍛えるために、文章の要点になる場所には必ず線を引くよう指導を行ってまいりました。今回しっかりと問題を解いている理由の一つとなっているのがこれだと私は思っています。本文の要点には確実に線が引いかれており、その確実に線が引かれている場所に関連した問題は、軒並み正解を出していました。またケアレスミスを極力出さないための対策として、質問文にも注意すべきところに丸や線が引かれていました。今回、この説明文でのケアレスミスはありませんでした。

以上の事から総合的に見て、私が『上』の巻を終了するまでに身につけてもらいたいと思っている基礎を、順調にクリアしていただけたと思っています。もちろん、この総合問題がすべてを物語るとまではいいませんが、『上』の参考書から、正解を見つけ出すコツ、正解を探し出すコツ、正解を書き抜くコツ、正解を自分で作り出すコツのようなものの基礎は、身に付けて頂けたと思っています。そしてこれらは簡単に人に伝授出来るものではなく、それこそ一つ一つの問題にどれだけ時間をかけて理解していったかという、積み重ねがあってこそのものです。その時間の積み重ねを経験した者は、難易度の高い問題が出題されても解き方にブレはありません。問題に相対した時にわかるものなのです。今後『下』のシリーズ入っても、きちんと書きこみを続けさせ、一つ一つの問題を丁寧に考えることをめざして参ります。それと同時に時間を気にしながら解くこと、また選択問題での迷いを完全になくさせるよう、選択問題の見分け方をしっかり理解していただくのが今月の目標です。

ちなみに漢字の暗記(新出漢字→中学1~2年生レベル、同音異字)慣用句(主に身体に関するもの)毎回テストをさせて頂いていますが、良く頑張っています。随分わかる漢字や慣用句が多くなってきて、本当にすばらしいです。これは今後も続けて参ります。そしてできれば四字熟語や諺も少しずつ覚えていっていただきます。

【理科】

新学年になってもうすぐ2ヶ月、連休も終わりゆっくりと流れていた時間が少しずつ加速し始めてきたのではないでしょうか。浮ついた気分もいくらか落ち着く時期でありますので、しっかりと締め直して学習を進めていきたいと考えております。

さて今回の学習内容です。青のテキストも終盤に差し掛かり、てこと輪軸・滑車、浮力、ふりこの運動など力学の単元を残すだけとなりました。てこと輪軸・滑車については、比を使って重さと距離の関係を利用するのですが、これはすぐに飲み込めたようです。定滑車と動滑車それぞれの特徴についても、きちんと区別して用いることが出来ています。算数にもつながっているので、これは理解しやすいようでした。動滑車を使うと力が楽になる分距離が多くかかるという考え方も、てこと同様ですのでそう詰まらずに飲み込むことが出来ていました。滑車に重さがある場合についても、考慮して解くことが出来ています。浮力については、「押しのけた液体の体積分の重さだけ軽くなる」という考え方も、正しく身についています。液体が水の場合は問題ないのですが、液体が水でない場合、少し戸惑うことが見られました。説明後は密度を利用して正しく解くことが出来ました。振り子の運動についても、周期と糸の長さの関係、おもりの重さには無関係であるということなど区別できています。青のテキストの主だった単元をひと通り終わらせることが出来ていました。同時に過去問にも触れていきました。取り組みやすそうな化学・生物単元をさせましたが、生物のところの一覧表を作成するという問題で、面倒になり空けているところがありました。ひとつひとつの作業の仕方を確認し、再度実施するよう指導しました。また指数を用いた計算なども出されていましたので、その方法についても説明しました。ここはすぐに飲み込めたようです。化学分野での薬品の量と気体の発生量の関係については、よく出来ていました。グラフを読み取って計算をすることについては、とてもよく出来ています。毎回行っている緑のテキストの小テストですが、始めの頃は準備に甘さがあり、もう少しで満点なのに…という点数ばかりでしたが、ここ最近はお母様のおかげでしょうか、今まで以上に真剣に準備をして取り掛かってくれています。非常に助かっております。

(今後の対策および予定項目)

小テストで今までの単元を復習していくとともに、過去問を利用した学習に切り替えていきます。今は緑のテキストを小テストに利用していますが、青のテキストの方も同様に復習を進めてまいります。また過去問ならではの問われ方などについても、それに対する対応の仕方などを説明していきます。今まで各単元ごとにバラバラと断片的だった知識を、この先二ヶ月ほどでまとめていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

【岡山白陵中学校・岡山白陵高等学校:http://www.okahaku.ed.jp