12年前の思い出が再び

12年前。それは、私が大学生の頃に家庭教師の下積みを始めた時の事でした。
とてつもなく信じられない時間を掛けて大学に通う一方で、資格試験の勉学に励む真っ只中、、、

あるお客様との出会い、お付き合いさせて頂いて数ヶ月ぐらいした後の事でした。

「先生。辞めないといけなくなったんです。」
「え!?どうしたんですか?私に、何か問題でもありましたか?」
「いえ。違うんです。転勤することになったんです。寂しくなりますが、、、」
「そうですかぁ~~~(汗)残念です。また、機会がありましたら、宜しくお願い致します。」

・・・それから12年の月日が経ち・・・

私も下積み期間から独立し、家族を持ち、受験塾家庭教師を発足させ、家庭教師や組織運営に奮闘している日々が続くある日の事です。

プルルッ、プルルッ、、

「お電話アリガトウございます。受験塾家庭教師の和田が承ります。」
「9月に推薦入試があり、良い家庭教師の先生を探しておりまして、、、」
と言う事で、数分間のご説明を経て、後日、お打ち合わせにお伺いさせて頂く事になりました。

お打ち合わせ当日、、
「本日は、お伺いさせて頂きまして、誠にアリガトウございます。」
「こちらこそ、ご足労頂きまして誠に恐れ入ります」
この時は、まだお互いに気付く事もなく、タンッタンッとお話が進み、滞り無くお打ち合せも終了しました。

そして、帰り際に、、、

「M様!?私、そこの大学のI教授と今だに面識あります。もしかして、M様!!Y小学校のお近くにお住まいではなかったですか?」
「そうですよ。その頃、本当に熱血で良い家庭教師の先生にお世話になりました、、、」
「その家庭教師って、もしかして私かもしれません!!!」
「え、その時の先生ですか???何だかよく似てる感じですし、話し方も、そういえば、、、」
「私です。これは、間違いないです。小学生に文章問題と時計算を説明させて頂いた事を今でも覚えております。」

もう、あまりの感動と手の震えに興奮しっぱなしでした。
自然に涙が溢れてきて、12年前の事が走馬灯のように思い出されます。

「とにかく何とかしてあげないといけない!!」という気持ちが心の底から溢れてきて、、、
「あの時のお子様がこんなに大きくなるなんて、、、信じられません。早く彼女にお会いしたいです。
「次のお打ち合わせには、絶対、私が来ます。むしろ来させて下さい。とにかく考えられるべき事は、何でもやります。やらせて下さい。」
「是非、来て下さい。本人も声を上げて喜びます。本当に良かったです。」

この受験対策・・・推薦まで後4ヶ月、一般まで9ヶ月、失敗させる訳にはいきません。