日本史の手作り問題(3)

【問題】

約700万年前の新第三紀中新世後期に人類は誕生し,その後,猿人・原人・旧人・新人,の順に出現した。そこで次の選択肢から誤っている下線部が含まれる番号を選びなさい。

① 猿人
中新世後期から更新世前期にいた世界最古の化石人類で,アフリカでしか発見されていない。直立歩行し,石器を使用する。アウストラロピテクス類,ラミダス猿人,などがこれに属する。

② 原人
猿人と旧人の中間の段階である。直立猿人,北京原人,など更新世にいた化石人類で,道具や火を使用していた。

③ 旧人
更新世後期,約50万から3万年前にいた化石人類である。脳容積は現代人に匹敵する1500cc前後もある。ネアンデルタール人などがこれに属する。

④ 新人
更新世中期から完新世にかけての人類で,現代に至る。約20万年前にアフリカで進化した新人が,世界中に拡散したという説が有力である。クロマニョン人が代表的である。

⑤旧石器時代人
旧石器文化を営んだ人々のことである。日本各地で化石人骨が発見されているが,確実なものはすべて新人である。

⑥モンゴロイド
東アジアを中心に分布する黄色人種である。日本人の原型は大陸南部のモンゴロイドにあり,弥生時代以降に渡来したモンゴロイドと混血を繰り返した。

【解答】

【意図】

古代の分野で考えた際の日本人の原型を理解しているか,を問いました。正しくは,大陸南部の古モンゴロイドにあり,弥生時代以降に渡来した新モンゴロイドと混血を繰り返して,日本人の原型となりました。

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