合格率20%でも岡山白陵中学校の合格を捥ぎ取る(12)

希望への道  2012・12/15 ー 2013・01/14

【算数】

(現状と今後の対策)

授業中の学習について、少し波はあるもののよく頑張って取り組めています。解き方の分かりそうなものについては非常に一生懸命に取り組んでおり、それほど時間をかけずに取り組んでいますが、その一方で分からないものに当たった際にはすぐに気持ちが萎えてしまい諦めてしまうようなところがあるように思います。またひとつひとつの学習については非常によく頑張っていると思いますが、最後まで詰め切れていないような印象もあります。例えばきちんと解いてはいるものの答え合わせをしていなかったり、問題を解く際にも計算式をきちんと丁寧に書かずに、途中で省略してしまっているようなところがまだまだ見られました。全体的には頑張っているのですが、少しダラダラと取り組んでいたり、形を整えるような学習になってしまっているところもあって、全体的に完璧な学習には少し及ばないような様子が見られます。今後の学習においてはそこを改める必要があると思いますが、受験という制限がなく、また今度はきちんと順位がでる定期考査において短期的なハードル設定の中で順位の向上という目に見えた目標の設定とその達成を目標とする学習の中で、身につけ向上させていければいいのではないかと思います。

(授業内容と今後の予定)

年末年始は岡山白陵中学の過去問対策を中心に学習指導を行いました。過去10年分の過去問について繰り返して取り組み、難易度が非常に高い問題を除いてはひと通りできるようになっています。過去問自体についても3~4週しました。最後まで残るような苦手問題もいくつかありましたが繰り返して復習することによって大部分を克服することができていました。また同時に近畿の中学入試問題(発展編)を使用して、間違えた問題や苦手な問題の類題について学習を行いました。全体として計算間違いや読み間違いをするようなところもあり、安定していないところもありますが、全体的にはよくできていました。岡山白陵中学の受験後は白陵中学の対策を行いました。白陵の問題については過去23年分の過去問について取り組んできましたが、この時期にはその中でも近年のものを中心にして学習を行いました。初見のものに取り組んでもらうという学習も何度か行いましたが、計算間違いで間違えた部分を加点すると平均を超えるというような得点がよく見られました。全体的に取れるところはきちんと取り、できないところは捨てるというような取り組み方ができているようですが、どこかでミスをするというような詰めの甘さがまだまだ見られました。今後、中学に進学された後、定期考査や実力考査その他にも日々の小テストなど短期的なハードルの中でテストが多く行われることになりますが、その都度ミスをしないことと、たとえミスをしても上位を確保できるということの2つを目標にして頑張っていくことが重要であると思います。

【国語】

今月は文字とおりの最後の追い込み期間でしたので、先月同様記述問題文を中心に、点数がもらえる記述の書き方を伝授してまいりました。また改めて主題に対する読みとり方を、教えてまいりました。中でも白陵は、とりわけ主題に対する深い読みとりが要求される内容になっています。語彙を増やし、意味を考え、文章から問いに対する答えを類推し、自分の考えをそこに加える。いかに問題文を時間内に理解できているかその理解度を、記述させることで確認するのです。そのため白陵の問題を理解するには、文章を理解するための並々ならない努力が必要です。それを理解していただくために、何度も何度も繰り返し、言い方を変え、例を変え、時間をかけて、文章に挑んでいただきました。本当に瑞葵ちゃんはよく頑張って、文章の構造、解き方、理解の仕方を、学んでくれたと思っております。

そして今月、私が仕上げに瑞葵ちゃんに時間をかけて伝えてまいりましたのは、文構造を理解するためのノウハウです。文章の各部分、たとえば一つの段落がどのように組み立てられているかとか、比喩が何を表しているかとかいったところを見落とさないようにしていくことも重要ですが、文章全体のテーマが何なのか、文章全体をつらぬく本筋は何かということを踏まえ、各部分をそうしたテーマや本筋と関連付けて読むようにすることの大切さを伝えてまいりました。また説明的文章では、それぞれの段落がどういう働きをしているのかを意識しながら読むことを、何度も練習していただきました。主に事実、意見、理由に分けて、その段落がどれに当たるのかを意識することが重要で、昔瑞葵ちゃんはこのような区別をしながら文章を読むことができていませんでした。しかし今では段落ごとに筆者の書き方の流儀を考えながら、その後の展開をはかれるようになりました。

落ち着いて、時間の配分を忘れずに、自分の精一杯の気持ちで臨んでいただければ、きっとサクラハ咲くと思っています。吉報をお待ちいたしております。

【理科】

(授業中の様子、実施事項および問題点など)

年も明け新年を迎えましたが受験真っ盛りのこの時期、一時も心休まることがなかったかと思います。もうひと踏ん張り、あと10点、5点の上積みを目指してひたすらに学習に打ち込んでまいりました。試験が目前に迫るに連れ余裕を失ってしまい、気持ちも不安定になり気分も荒れ模様という話も伺いました。しかし今までやってきた事と自分自身のみを信じて、最期まで突き進んで欲しいものです。

さて今回の学習内容です。年末には授業の時間数を増やし、いよいよ追い込みという形で進めてまいりました。前半は岡山白陵、後半は白陵中学校の過去問を中心に、宿題ではそれらのやり直しを身体が覚えるまで取り組むという方法で、ひたすらに繰り返しをさせていきました。何度も行った結果、岡山白陵の過去問ではH21~19年度までは軒並み8割越えまで辿り着くことが出来ました。その後は初見の問題に対しても、6割ほど取ることが出来るようになっています。瑞葵さんとも「最低6割」を合言葉に進めていきました。その後は白陵の問題に取り掛かり、久しぶりに解くということでしたがH23年度85%、H22年度78%、H21年度89%、H20年度81%、H19年度87%など、記述・用語ともに良い仕上がりであり、以前間違えたところを確実に拾うことに成功していました。それと同時に、宿題に出していたきんきの中入(これもかれこれ5周目となっています)を使って、今まで間違えたところのみを重点的に再度、再々度の復習を進めていきました。宿題で解かせていたところで理解が曖昧なところの質問受けはもちろんのこと、本人が苦手としているてこ・バネや水溶液と中和などの問題については、私の目の前で解かせ、つまづいた部分をその場で解説・解決していくようにしていきました。ここ一ヶ月の間で、バラバラだった知識が少しずつひとまとまりになっていく様子が随所に見受けられました。口を開けばネガティブな発言が次から次へと飛び出してはいますが、正答率の上昇など数字は嘘はつきません。このまま突き進んで希望とする進路を勝ち取ってもらいたいものです。

(今後の対策および予定項目)

この文書を作成している時点では、すべての入試結果が判明しているわけではありません。しかし自分のやりたい事を我慢して、やらなければならない事に邁進してきたこれまでを考えると、すべての試験に合格していることと私は信じています。素敵な報告が聞けますことを期待して、ご連絡をお待ちしています。長いようで短い間ではありましたが、一緒に学習が出来たこと、目標に向かって共に歩めたことを誠に幸せに感じております。本当にありがとうございました。

【岡山白陵中学校・岡山白陵高等学校:http://www.okahaku.ed.jp