情報1。1章「情報の問題を解決する」

P.6からP.32まで

情報
 世の中の出来事や致死位を伝えるための「知らせ」のこと
 適切な判断をするために役立つ。
 受け手にとって意味や価値を持ち,何らかの影響を与える。

情報の特性
 形がないので複製されて短い時間で広い範囲に容易に伝わる。
 伝えても元のところに残る。

メディア
 情報を伝達する仲介役となるものである。
 表現メディア,伝達メディア,記録メディア

表現メディア
 情報の表現手段として使われる。
 画像,文字,音声,動画

伝達メディア
 情報の伝達や通信の仲立ちとして使われる。
 書籍,雑誌,手紙,電話,テレビ

記録メディア
 情報の記録や蓄積に使われる。
 手帳,メモ帳,USBメモリ,DVD,クラウドストレージ

メディアリテラシー
 メディアを介して得られた情報を的確に読み解き,利用する力
 全ての情報は意図をもって構成されているため

問題
 現実と理想のギャップのこと

問題解決のプロセス
 問題の発見
 問題の定義・解決の方向性の決定
 解決方法の提案・計画の立案
 結果の予測・計画の実行
 振り返り

問題解決
 情報技術を活用することが有効である。
 効率よく情報を収集
 データの分析を行ったりする。

問題の発見
 問題(現実と理想のギャップ)を把握する。

問題の定義・解決の方向性の決定
 情報を収集し分析する。
 問題を明確化する。
 問題解決のゴールを考える。

解決方法の提案・計画の立案
 得られた情報から解決方法を考える。
 実行の計画を立てる。

結果の予測・計画の実行
 情報技術を活用し計画を実行する。
 解決方法によって効率や結果が変わる場合がある。

振り返り
 自分で振り返って改善する。
 他者に評価してもらって改善する。

発想法
 考えを膨らませる。
 考えを絵や図で表現する。
 広げた考えをまとめる。

考えを膨らませる。
 思いついたことをどんどん言ったり聞いたりすること

考えを絵や図で表現する。
 直感的な発想を広げたり,考えを明確にする。
 (言葉だけでなく)

広げた考えをまとめる。
 類似した情報をまとめたり,異なる内容を分ける。
 箇条書きやマップの形にする。

ブレーンストーミング
 集団で多くのアイディアを出すための手法
 参加者が4つのルールを守る。
 自由な雰囲気の中で活発に意見を出し合う。
 新しい発見やアイディアが生まれる。

ブレーンストーミングの4つのルール
 質より量を重視する。
 批判をしない。
 自由に発想し,自由に発信する。
 他人の意見に便乗し,発展させる。 

KJ法
 さまざまな考えを分類・統合し,新しい発想を生み出すための方法
 1枚のカードに考えを1つずつ書く。
 同じような内容のカードをまとめてグループにする。
 その後,それぞれのグループに名前をつける。
 関係を整理して視覚化する。
 文章化してまとめる。

マインドマップ
 イギリスの教育者トニー・ブザンによって開発
 中心となるテーマを横長の紙の中央に描く。
 枝を伸ばしていくようにイメージを膨らませる。
 発想を広げつつ整理していく。
 たくさんの色を使って言葉や絵をつなぐ。
 全体にまんべんなく広げる。

情報モラル
 情報社会で適正な活動を行うための基になる考え方と態度

ホワイトハッカー
 サイバー攻撃を防ぐため高度なIT技術を活用する人

フィルタリング
 保護者が設定する。
 青少年がインターネットを利用する場合にはルールを作る必要がある。
 特定の条件によりアクセスを制限する。
 アダルトサイトや危険なサイトなど

情報社会の安全を守る法律
 不正アクセス行為の禁止等に関する法律
 個人情報の保護に関する法律
 特定商取引に関する法律
 青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律 

ながら使用
 自分や他人の今後の人生を奪う結果となっている。

個人情報
 個人が特定できてしまう情報のことである。

ジオタグ
 位置情報
 GPSによる位置情報を記録して写真などに付加する機能がある。
 スマートフォンやデジタルカメラなど

フィッシング
 偽サイトで情報を騙しとられる。

不正アクセス
 パスワードを見破られて不正利用される。

ソーシャルエンジニアリング
 人の心理的な隙や行動のミスにつけ込んで他人のパスワードなどを取得する。
 
ネットいじめ
 文字だけで交流する場所
 表現不足や勘違いなどによって言い争いが起きる。
 プライバシーの暴露なども起こりやすい。
 気持ちの行き違いからいじめが発生する。

炎上
 多くの人が一斉に批判的な反応をすること
 発言に反応しないことが良い解決策だとされている。

知的財産権
 「創った人の権利」のこと
 著作物や発明などに関わる産業財産権などから成り立っている。

著作権
 人が創作した作品と作者を守るための権利である。
 著作物に関して著作者が持つものである。
 特別な届け出をしなくてもいい。
 作品を生み出した時点で自動的に権利が発生する。
 著作人格権と著作権(財産権)から成り立つ。
 著作物を財産として考える権利
 口述権(24条),自分の作品の朗読や読み聞かせを制限できる。
 公衆送信権(23条),著作物を無断で公衆に送信することを制限する。
 その一部または全部を譲渡したり相続したりできる。
 
著作人格権
 著作者の意思に反して勝手に作品を変更されたり,
 一部分だけを抜き出されたりすることで,
 著作者が精神的に傷つけられないように保護するための権利
 氏名表示権(19条),自分の名前を出すかどうか決められる。
 同一性保持権(20条),内容を勝手に変えられないことを保護する。
 著作者だけが持つ権利である。

著作物
 思想または感情を創作的に表現したもの
 小説,音楽,舞踊,建築物,地図,映画,写真,プログラムなど

著作権法
 著作権を定めた法律

著作権法に触れる行為をした場合
 民事では損害賠償を請求される。
 刑事では10年以下の懲役または1000万円以下の罰金が科せられる。
 法人などの場合は3億円以下の罰金が科せられる。

VR
 バーチャルリアリティ(仮想現実)
 仮想的な空間で現実と錯覚するような試聴や体験をすること

AR
 拡張現実
 人が知覚する現実の環境をコンピュータにより拡張する技術

キャッシュレス社会
 日本のキャッシュレス決済率はまだ低い。
 デビットカードやスマートフォンアプリが決済方法が一般的
 韓国やイギリスなど

電子マネー
 貨幣価値をデジタルデータで表現したもの
 クレジットカードや現金の代わりに買い物に使われる。
 インターネットを利用した電子商取引の決済手段
 IC型(ICチップに金額のデータを記録するもの)
 ネットワーク型(インターネット上で金銭情報を管理など)

セルフレジ
 商品のバーコードの読み取りや精算を客が行う。
 レジの混雑解消や人手不足対策となる。

AI
 人工知能
 人間の知的な活動をコンピュータで実現する技術
 自動翻訳,音声認識,音声合成,顔認識など
 同じ動きを繰り返す単純作業
 大量の情報を処理する事務作業

MOOCs
 インターネットを通じて高等教育機関の講座を受講できるサービス
 世界各国

VDT障害
 肩凝りや視力の低下などを引き起こすことがある。
 情報機器を用いた長時間の作業などが影響

テクノストレス
 不安感,社会生活への不適応など
 コンピュータでの作業に伴う。

ネット依存
 インターネットに長時間接続してSNSの閲覧や動画の視聴など
 ネットワークを利用したゲームに長時間費やす。

eスポーツ
 ゲームを用いた競技
 依存など心身に及ぼす影響が問題視される。
 仲間作りに役立つ。

サイバー犯罪
 国家機関や金融機関の情報システムに侵入して情報を書き換える。
 ネットオークションで代金をだまし取る。
 他人のユーザIDとパスワードを無断で使用する。
電子政府
 日本ではe-Taxで税金の申告と納税が行える。
 エストニアでは行政サービスのほぼ全てを行える。

緊急地震速報
 地震の発生直後に震源の近くの地震計で捉えたデータを分析
 各地での強い揺れや到着時刻を可能な限り素早く知らせる。
 2007年に運用が開始された。

デジタルデバイド
 コンピュータや情報通信ネットワーク
 活用できる人と活用できない人との間
 得られる情報の質・量の発言の機会に格差が生じる。

デジタルデバイドの解消
 安価なコンピュータを開発途上国の小学生に配布する。

知的財産権
 著作権に似たものに産業財産権がある。

産業財産権
 特許権,実用新案権,意匠権,商標権

特許権
 発明した技術や製品などに関する権利
 出願した日から20年間は技術を独占する権利がある。

実用新案権
 物品の形状や構造などのアイディアに関する権利
 出願した日から10年間は独占する権利がある。

意匠権
 物品の美術的な形状や色彩といったデザインに関する権利
 出願した日から25年間は独占する権利がある。

商標権
 名称や図案に関する権利
 商品やサービスに使用するマークや企業名など
 ロゴマーク,キャラクター,商品名など
 認可から10年間独占権がある。
 期限ごとに申請して認可されれば半永久的に権利を保持できる。

著作権の例外規定
 私的使用のための複製
 図書館における複製
 引用
 教科書図書等への掲載
 学校その他の教育機関における複製等
 営利を目的としない上演等

クリエイティブ・コモンズ
 著作者が自ら利用の条件や制限を意思表示する。
 社会の創造活動を支援しようというアイディア

インターネットと選挙
 2013年に選挙運動にインターネットの利用が解禁(日本)

フェイクニュース
 社会に影響を及ぼす真偽の定かではない情報

ファクトチェック
 フェイクニュース対策の一つ
 情報の真偽を検証する。
 事実ではない場合は「誤報」
 正確性に欠ける場合は「ミスリード」

lot
 インターネットやセンサの技術の進化に伴う。
 身の回りのさまざまなものがインターネットにつながる。
 互いにデータをやりとりして世界を構成していくという考え方。
 
ディープラーニング
 深層学習
 人工知能(AI)の急速な進歩
 大量のデータから自動的に規制性や関連性を見つける。
 学習を続け,私達の問いかけに最適な反応を選び出す。
 選び出した理由を説明する機能を人工知能は持っていない。