合格率20%でも岡山白陵中学校の合格を捥ぎ取る(2)

希望への道 2012・02/15 ー 2012・03/14

【算数】

(現状と今後の対策)

授業中の学習・宿題ともに非常によく頑張れています。テストをしても得点率が向上しています。先日は初めて満点を取りました。また最近は計算が1度で正解できるようになってきています。やはり計算を間違える際の原因は式を丁寧にかかないことにあるようです。まだまだ時々計算間違いをしていますが、その際は計算式が適当になっていることがほとんどでした。また宿題で文章問題に取り組む際に、線分図の書き方において少し丁寧さが足りないということも言えます。最初の頃と比べると、だいぶ丁寧に書くようになっているのですが、まだ少し波があるようなので、今後の学習においては常に細かく丁寧に取り組むことが重要になってきます。また分からない問題の解説を行った際に時々見られるのが、解答を「考える」のではなく「覚える」という取り組み方をしていることです。理解よりも暗記を重視したような学習の仕方をしていることが時々見られます。もちろん算数はある程度の暗記は必要ですが、一番大切なのは「考えて」解答を導きだすという姿勢です。今後の学習指導においてもこの辺りの指導を徹底し、またその上で類題の宿題を数多く出題します。比較的時間のある春休みの間に多くの問題に取り組み、「考える」機会を増やしていきましょう。

(授業内容と今後の対策)

今月は白陵の算数ⅢーⅥと題して、比例配分・倍数算・相当算・差集め算・過不足算・つるかめ算を学習しました。今回は線分図をかき、比率や割合を使って求められている数値を導きだすという作業がメインとなる問題に集中的に取り組みました。各分野とも比較的よく理解ができており、スタンダード問題についても宿題の段階でよく取り組めています。これらの範囲の中では差集め算や過不足算は比較的得意なようでしたが、その一方で特に相当算と比例配分が苦手なようでした。差集め算や過不足算においてもあまり線分図は使わずに、表を使って解いていましたが、おそらく塾で習った方法なのだと思います。しかしその方法も単に手順を暗記しているだけで使いこなせていないように思います。典型的な形と違うパターンのものや、別の範囲の内容が融合されたようなものについては取り組めていませんでした。またその傾向はつるかめ算にも見られました。今回の学習指導においてはこれらの範囲については全て線分図や面積図を使って解く方法で指導しています。まだ新しい解き方に慣れていないようで、宿題などでは表を使って解きがちですが、今後もこれらの範囲の問題については全て線分図と面積図で解くという学習を徹底していきます。線分図を使った解き方についても一通り理解できているので、今後はこれらの範囲については問題練習を大量に行うことによってその方法を定着させるとともに、形を変えて出された際にきちんと応用させて「考える」ことができるようになることを目標に進めます。また今月から図形についても学習指導を始めています。図形についても苦手のようですが、おそらくは完全に理解した問題の数が少ないのではないかと思います。確実に解けるという問題を蓄積してゆくことによって、同じような思考が新たな図形問題でもできるようになるので、今後の学習指導においてはとにかく数多くの問題にあたらせて体で覚えるような、そして図を見たら体が反応して解答を始めるような形を目指して学習指導を行います。

【国語】

今月は先月の報告書で書かせていただいた通り、何の書き込みもない文章問題に、書きこみを付けることから指導いたしました。まず説明文と言われる文章問題には「話題」と「筆者の主張」への理解が必要になってまいります。単純に目で文章を追っていくよりも、大切だと思うキーワード(文章中に何度も出てくる言葉)には丸をつけ、筆者が思っていることや、問いかけの文などには線を付けさせます。私が指示に従って、問題を解く上で必要であると判断した文章に、一ヶ月たつ今ではしっかり丸や線が引けるようになりました。それと同時に問題文をしていただく度に、何かしら間違えている接続語の問題の正解率を上げるべく、改めて接続語が文章中でどのような働きをしているのかということについて説明を行いました。最初それぞれの接続語の働きに対する認識が甘く、前後の文章のつながりをしっかりたどるという、基本的な事さえおろそかにしていました。しかし現在では、接続語が文中でどのような働きをしているかを考えながら、文章を読むようになってまいりました。大変良い傾向です。加えて指示語に関する考え方もただ前の文章をみて、おおよそで考えるのではなく、指示語の後の内容から、さす内容のヒントをつかみつつ、その問いかけに対する答えの内容を、指示語の前を読み返して探すということに気がついてまいりました。

これら上記の内容を少しずつ意識しながら文章問題にとり組むようになってからは、質問文にも線を付けて(○○字以内に書きなさいや、文章中の言葉を用いて説明しなさいといった問題)何が質問として聞かれているのか?と言うことに前より意識が向くようになってきました。そのため、いくらか説明することが難しい内容も、自分で上手にまとめられるようになってきました。大変すばらしいです。特に説明文よりも小説の方で、成果が早く出てまいりました。ケアレスミスと接続語の問題が間違えなければ、記述の問題は、ほとんど正解ということもありました。

以上の事を踏まえ来月は、説明文に力を入れ、形式段落ごとに話題が変わっている点を認識させます。そして、形式段落ごとの「話題」や「要点」に線を付けていってもらっています。それとともに形式段落の初めに出てくる接続語や指示語の働きに注目するよう意識付けいたします。いわゆる文章がどのように組み立てられているのかを、細かく教えていくつもりでいます。そうして長い文全体では、意味をつかむのが難しいと感じる問題でも、段落ごとに要点を理解することで、文全体の流れをつかむことを教えてまいります。また同音異字の漢字の暗記や、ことわざ、慣用句なども毎回宿題にして暗記していってもらいます。

【理科】

(授業中の様子、実施事項および問題点など)

日もずいぶんと長くなり、それに伴い気温も徐々に緩んできております。春の訪れを感じられる今日この頃、次学年およびその先の受験へ向けての準備に邁進していきたいと思います。

さて今回の学習内容です。引き続き化学分野を中心に進めてまいりました。熱量とカロリー計算のところでは、基本的な事柄はよくわかっています。温度の異なる水を混ぜた際の計算の仕方を確認しました。説明後はすらすらと解くことが出来ていました。水溶液(溶解度曲線)のところでは用語はもちろんのこと、グラフを利用して析出する結晶の量の計算まで出来ていました。濃度計算は算数でも似たようなことをしているので、こちらもスムーズに行えています。中和については、そのメカニズムや起きている事柄、生成する塩の種類などについて説明をしました。完全に中和する比を利用して、水を蒸発させた時に残る物質の質量を計算するような問題では、液が中性になる前と後では考え方が異なるというところが分かりづらいようでした。溶質が気体か液体かに目をつけるようになど説明・解説すると、その後は何となくは理解できたようです。酸素・二酸化炭素・水素など代表的な気体の発生方法はやや曖昧だったので、それらについて確認しました。気体を発生させるための材料と発生する気体の量の関係を使った問題にも取り組みましたが、概ね理解できています。このグラフで目をつけるべき点などにも注意できていました。その後は燃焼について(ロウソク・炭素・銅の酸化)の単元に入りましたが、用語の穴埋め・比の計算ともに正しく理解できていました。雰囲気で解いているのではなく、正しく理屈を理解しながら解いている様子が、言葉の端々から見られるのがとても好ましい状況です。

(今後の対策および予定項目)

次から電流と回路・発熱の単元に入りますが、回路についてはおおよその考え方は理解できているようです。この先の物理分野でもしっかりと理解を積み重ねていって欲しいものです。また宿題では生物分野が一段落し、いよいよ天体分野に入りました。宿題を解きながら、自分が曖昧だなと思ったものにはしっかり×をつけているようです。今後はそれらを復習に利用する予定です。入試問題の中で難易度が高い問題が多いのがこの生物分野ですので、せっかく蓄えた知識を忘れてしまわないように、チェックテストもこまめに入れていこうと考えております。ある程度復習が済み次第いよいよ過去問に触れる予定でいます。いまは本立てに飾ってある過去問題集ではありますが、今後すり切れるくらいに使用して参りますので、改めて気を引き締めて取り組んで行きましょう。授業中に集中が切れることがありますが、きちんと自分で勉強のスイッチを入れ直すことが出来ています。その調子を続けて行きましょう。

【岡山白陵中学校・岡山白陵高等学校:http://www.okahaku.ed.jp