トツゲキ人生「納付」

2012年を目前に士業の先生方と契約を締結した。すこぶる気持ちが引き締まる思いで日々を過ごす自分がいる。そんな中、税理士の先生から一本の電話。その第一声が、税務調査の件だけど話がついたよ!、というお言葉。その後真摯な気持ちで話に耳を傾ける。 短いようで長いような2ヶ月だった。胸が熱くなり肩の荷が下りる。後は税金を納め直して完了。とは言え3年分の税金諸々を納め直さないといけないので、義務、とは言えども何とも言えない複雑な気持ちになっていたのも事実。どのくらい体力を温存しておくべきなのだろうか、まったく予想が出来なかった。とにかく掻き集めることが出来るだけ掻き集めることにした。自分がもっとキチンとしていれば、こんな事には決して至らなかったはずだ。経理に対する重要性を再認識すると同時に自分の甘さを嗜めて深く反省。これからは先生方の忠告にシッカリと従いながらキチンと手元の諸行を改善していくことにした。

税務調査の決着もつき、それからしばらくすると所得税、市県民税、消費税、健康保険料それぞれの納付書が毎日、毎日、次から次へと押し寄せてきた。その量に恐れを成して事実関係を一致させるべく各所官公庁へ1つ1つ丁寧に問い合わせ、確認一致する日々。とてつもない量の納付書だったからだ。どれか1つでも良いから、不手際で送られてきた納付書があってもらいたかった。確認作業を一様に、敢え無く全てキチンと処理されて送られてきた伝票あかりであるコトが分かった。奇しくも微々たる期待は叶わなかった。もうこうなったらヤルしかない。もちろん、これら全ての伝票に明記されている期日と数字が重々しく伸し掛かる。さすがに瞬時に掻き集めただけの体力では到底及ばない体力。でも処理しなければならない。処理しなければエライことになるのは間違いない。無いモノは無いので、分割納め、をお願いすることにした。キャッシュフローなんてあったもんじゃなかった。初めて経験する底無し状態に生唾を飲み込む。もうこんな事態なのだから、かっこ悪い!!、なんて言ってられない。そして直様、納付計画書なるものを作成し各所官公庁へ出向き、相談、を片っ端から掛けていった。当初、突っぱねられる、と思っていたが終始穏やかに話が進み、事前に作成した計画書を見て相談内容を快諾してくれた。話に耳を傾けて向き合ってくれている。まだまだ世の中捨てたもんじゃないようだ。役所の見方が一瞬だが少し良い方向で変わった。オカゲで何とか持ちこたえる事が出来たのだ。また心が改まった気がした。

悪戦苦闘しながらも年内に全ての納付段取りを整えて、一部の納付を終えた。言うなれば安堵の極みであったに違いない。大きな仕事をヤリ遂げた後は決まって自然と体調を崩しがちになっていたからだ。無論、今回もその事態は起きていた。年齢も年齢なだけに心身共に緊張を一気に解いてはならないようだ。ただ今年は例年にも増して体調の具合が思いの外、悪い。一先ず熱を測ってビックリ。即行、掛かり付けのクリニックに診てもらう事にした。ここに来て何故にインフルエンザなのだ。信じられない。予防接種をしているにも関わらずインフルエンザに掛かるなんて・・・。まず間違いなく招かざる客であった。一難去ってまた一難。次から次へと問題が起きるのは本当に勘弁して欲しい。まぁ~でも腰を据えて税金やら健康保険料やらを納める事になったのだから、この機会に思う存分診てもらうことにしよう。