節約する、というコト。

私が受験塾家庭教師やその他、組織を運営するにあたって必ず意識している多くの心構えのうちの一つとして、節約する、という考えがあります。これだけを聞くと、どうしても経済的な節約を思い浮かべてしまうのは、ごくごく一般的なコトなはずです。しかしながら、それに限ったことではありません。経済的な節約よりもむしろ重要視すべき節約として、時間的な節約、が挙げられます。

過ぎ去った時間は二度と戻ってきません。そして、その足跡は消せる足跡と消し難い足跡、そして消せない足跡を生みます。この節約は様々な問題から身を守る防護策であると同時に小さな可能性でも大きな可能性に育むことが出来る素晴らしいキッカケとなり得ます。一度過ぎ去ったチャンスが二度、三度と再びアプローチしてくるコトはごく、ごく稀なことです。

夢と希望はタイミングを間違えればジェンガのように崩れていきます。元通りにするにはとても膨大な労力を費やすことになり、果てにはタイムオーバー、タイミングオーバーの危険を招く恐れに繋がります。その為、時間的な節約という観点を大変、デリケートな位置付けて捉えております。そこで注意しておいてもらいたいのが、節約する、という言葉の意味を履き違えると大きなシッペ返しがやってきます。節約する、すなわち、ケチる、では決してありません決してそう捉えてはいけません。ケチる、という手段により目先の利益を追ってすれば、同時に多くのリスクを買っているコトにも繋がります。なかなか気が付かないものですが、これは気付くべき部分であります。

これは本当に、本当に大変、恐縮な例え話を挙げて簡単に御話させて頂きます。

受験まで後3ヶ月程度しかない土壇場に無料体験指導のエントリーをされる方がいらっしゃるとしましょう。もちろん受験塾家庭教師のサービスとしては、まったく構わないのですが、そんな時期に無料体験指導となると大きな犠牲を払う可能性があるというコトも忘れてはいけません。受験生にとって一番大切なモノは時間。家庭教師を見付ける前に受験そのものが終わってしまいかねません。また土壇場でドタバタしてしまって、いろんな方々の話を聞いて聞いて、聞きまくるウチに何も取り組みを行うコトなく受験が終わってしまったり、あるいは後1年だからと言って流暢に構えてしまい、まだ必要無いだろう、という根拠無き場当たり的な感覚によって決断を下してしまって、その結果により大きなキッカケを失ってしまうことに繋がり、その瞬間でしか握ることの出来ないチャンスをみすみす逃してしまう。それらが重なり、挙げ句の果てにはチャンスを得て臨むべき方向性に落ち着くことが出来なかった、というような最悪の事態も考えられます。

あの時に話だけでも聞いて頂ければ良かったのに、あの時の御提案を了承下さればこんな状況にならなかったのに、という気持ちになった事は正直申しまして、これまで少なからずとも幾つかあります。

少なくとも私達は、子供達の学習を支えるスペシャリストとして社会に無いものを提案させて頂いております。御提案書そのもの全てに、これまでの経験を踏まえたうえでの吟味に吟味を重ねた根拠が存在しています。ただ、ただ、売上を上げてやろう、というような短絡的にコトを進めている訳ではありません。一番、大切なコトとして、子供達の方向性、可能性、進展性、受け入れサイドとの相関性等を踏まえたうえで説明付けられるように考えられております。ギリギリ、スレスレ、での対応で限界に富んだ状態での御提案で臨ませて頂いているのは言うまでもありません。ですから、何かを勘違いされている方々が稀にいらっしゃいますが、是非とも誤解の無いようにして頂ければ幸いです。

子供達が夢と希望を叶えようとする志気を支えるべく全身全霊で学習指導に取り組ませて頂いております。どうか御安心下さい。毎回授業では、どんな御子様に対しても真剣勝負そのものです!!何事も考えて節約しないといけません。考えて節約するコトで、予想を遥かに超えたチャンスを手に入れるコトが出来ます。これは大人の社会でも十分に役立つコトだと身をもって知りました。