かくれんぼ

私が家庭教師として、学習指導でお伺いさせて頂く際、必ず、15分程度前には、お客様のご自宅へ到着出来るようにしている。それは、退っ引き成らない状況になる場合に備えてだ。例えば、子供達の勉強の準備に時間が掛かったり、授業中で思ったよりも説明に時間が掛かったりしてしまったり、と様々な状況を想定しているからこそだ。

打合せ時には、もっと早くお近くまでお伺いさせて頂いている。だいたい1時間前には、到着して待機している。まずは、下見を兼ねている為、致し方ないのだが、実は、テンションを上げ上げにする準備を考えての事だ。初対面のお客様には、極力、元気良く接するのが、私の努めである。「お世話になります。受験塾家庭教師の和田成博です。どうぞ、宜しくお願い致します」やっぱり、元気が一番だ!!

小学生の子供達のところへ家庭教師としてお伺いさせて頂く事が週に何回かあるのだが、私にとって、とても良いお勉強をさせて頂いている数多くのお客様の中のお客様のお話をさせて頂くことにするm(_ _)m

子供達「先生!!早い。今、何時???」

和田 「え!?今?四捨五入したら5時(笑)」

子供達「四捨五入って意味分からへん。5時なん?」

和田 「まだ20分ぐらいあるわ」

子供達「もうちょっと遊んで良い。後、15分だけ=」

和田 「えぇ〜!?そうやなぁ〜!?良いよ」

この会話からもご覧頂けるように大人も見習わなといけない部分が多いです。まずは、後15分しか無いにも関わらず、それでも、しっかり遊ぶというところだ。もちろんですが、「後で◯◯するからぁ〜」というような条件は一切無い。だからこそ、承諾出来るのです。交換条件は一切しないという私のポリシーでもあります。それしても、しっかりとケジメが付けられている。親御様の仕付けがシッカリしている証拠であります。確実に行き届いている。それに子供達は、切羽詰まっていると思われるたった15分でも徹底的に遊んでいる。彼等の懐具合には、私も素晴らしいと感じさせられる。

もちろんの事だが、私は、その間、子供達のお部屋で待機させて頂いているのだが、勝手にやるべき事を進めている。和田先生に時間と猶予を与えると、とてつもなく良い事が待っている。もちろん、子供達や親御様にとってだ!!しかしながら、子供達は、笑いながら悲鳴を挙げる事が多々あるだろう!?それは、私に猶予を与えれば与えただけ家庭学習(宿題)というモノが増えるからだ。それを目の当たりにしても子供達は、それでも悲鳴を挙げつつでもシッカリとやってくる。それが、今のかくれんぼに繋がっていると考えれば彼等にとっても社会的バランスが身に付いているというモノだ。正に素晴らしいスパイラルである。

宿題が多いと悲鳴を挙げながらも宿題をこぼしつつではあるのだが、シッカリとやってくる。それが、私の発言「うん!!良いよ」に繋がり、彼等は、水を得た魚のように授業直前まで徹底的に遊ぶ事が出来る。そして、その後は、ケジメを付けて勉強をする。会話をする。言いたい事をバシバシ言う。このようなプロセスを見てもかなり充実しているではないか!?少なくとも私は、そう考えている。

私も3児のパパなので、お客様には、様々な場面や視点で勉強をさせて頂いている。立ち話レベルもかなりの参考にさせて頂いている。私にとってしてみれば、人生において最高の環境で勉強させて頂いているのだ。